2011年4月10日日曜日

スケール因子 その2

スケール因子の文献はまだ届いていないのですが、説明文や入力値を見ていくと、大凡理解できました。

入力値としては透水係数、体積含水率などに対する①標準偏差、②横方向と縦方向の関連性(異方性)の2種です。

地質屋さんは現場、地形図、コアなどを見て「均質な層」「比較的不均質」「互層状」「まだら状」といったような均質性に関わる表現をします。頭の中では地中での分布範囲、土層発達史、構成が描かれており、そういった記載に至るわけです。これをHYDRUSでは上記の2種のパラメーターとして数値化・表現する必要があります。

これ、難しいですよね。不均質な表現が簡単になった分、設定根拠が難しい。
②に関しては、各方向のバリオグラムモデルを作らずにそれぞれのシルを設定するようなものです。ただ、通常の業務では統計処理できるほどデータを得られることはまれなので、互層状なら「縦方向を横方向の1/10にした」というのでも通用しそうです。
しかし①は難しい。こればっかりは数が必要です。

結局、統計処理をしようとすると、スケール因子でもクリギングでもSISIMでも、すべて数が必要ということです。

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