2010年12月25日土曜日

トンネル6 : 坑口部

坑口部の範囲は通常1~2Dで、特別な支保構造・施工法となる。NEXCOではDIII。
個々のトンネルの地山条件や一般部の施工法などを考慮した合理的な施工法を選定する必要がある。
NEXCO「設計要領第三集トンネル偏」2009.7,p140、144
日本道路協会「道路トンネル技術基準(構造編)・同解説」2004,p140、143、145
土木学会「トンネル標準示方書「山岳工法」・同解説」2006.8 p110-112


岩盤地山では、土被りが1D 程度まではDIII、それより大きな土被りでは地山条件に応じてCII~DIII、土砂地山では、土被りが2D 程度まではDIII、3D までは地山条件に応じてDI~DII が主体でありDIII の割合は少ない。それ以降は主にDI の支保パターンを採用すれば支保に大きな変状を発生させることなく施工が可能と考えられる。
岩盤地山とは地山分類(日本道路協会「道路トンネル技術基準(構造編)・同解説、2003 年」)において、岩石グループが「硬質岩」「中硬質岩」「軟質岩」に属すものとし、土砂地山とは上記に属さない地山、および破砕帯も含むものとした。
平成21年度 土木研究所成果報告書「土砂地山トンネルの支保構造に関する研究」


坑口部の範囲設定例
例1)軟岩以上の地山にパターンボルト(4~6m)が打設できるようになる位置まで。
例2)硬岩1D、軟岩1.5D、土砂2D
例3)1D(ゆるみ領域が1D)
山岳トンネル工法Q&A検討グループ「山岳トンネル工法Q&A」p176

0 件のコメント:

コメントを投稿