GW中に終わらなかった中和バリアの計算ですが、Ratesに流速の影響を取り入れることで比較的再現性の良い結果が出ました。まだ詳細は詰めていませんが、結果は以下のようになります。
実測値と比較すると、12日以降のpHがやや高めに出ていることが分かります。計算のほうがCalciteの溶解をやや過大に評価していることになるため、この段階でもアモルファスの影響を考慮しないといけないということになります。このモデルはすでに試しており、結果も良い方向に出ています。あとは同定作業が残るだけとなっています。
ここまで来ると、吸脱着であろうがイオン交換であろうが、熱力学データさえあれば同じ手法で解けます。重金属の問題や酸性水、溶解・沈殿など、いろんな問題に適用できます。重要なのは水側(浸透流+移流分散)ではなく、地球化学反応側であるということも新しい発見でした。
問題を解けるかどうかは、①地質屋が岩石・鉱物を見て、いかに適切なコンセプトモデルを組み立てられるか、②それを立証するための試験を提案できるかどうか、という点に懸かっているということです。
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