2022年9月4日日曜日

Infraworks2023でPLATEAU

Plateau のデータを WebGIS に載せるところまでは確認していましたが、それ以降、触っていませんでした。

少し面倒だったのであらためて手順を整理しておきたいと思っていたところ、社内でも同様の考えを持った方と遭遇。これを機に、整理してみました。

まずは Infraworks 等での利用。
fbx が配布されている場合は、迷わずそちらを選びましょう。
問題は、CityGMLしか配布されていない場合。以下の3手が必要です。

GML⇒
①GML内のアドレスを置換
②citygml-tools で直角平面に投影変換。
③FMEフリー版でIMXへ変換(axis=2,1,3)
⇒Infraworks

1)GML内のアドレス置換

3D都市モデルのデータ変換マニュアル
https://github.com/Project-PLATEAU/Data-Conversion-Manual-for-3D-City-Model

ただし、i-UR1.4は2021年9月にi-UR1.5に改定されました。これに伴い、URLが変更されました。そのため、本ソフトウェアの利用にあたり、3D都市モデル(CityGML形式)及びソフトウェアに記述された旧URLを新しいURLに更新する必要があります。具体的には以下の手順に従い、更新してください。

これは置換のみです。大量の GML データに対しては Python で処理しました。これを飛ばすと3)でエラーを吐きます。


2)citygml-tools で直角平面に投影変換

日本のデータの変換について
https://github.com/tokyo-digitaltwin/citygml-tools

現在、CityJSON-Tools が利用する空間参照系ライブラリでは、3D空間参照系間の参照系変換のための十分な環境整備ができていません。そのため、空間参照系の変換を行う際は、該当する2D空間参照系を利用して変換を行います。高さ方向は一般的に変換による差が小さいため、実用上変換は不要であるとして、垂直方向では元となるデータの値を変換後もそのまま利用します。以下で具体的なコマンドを上げて、変換方法を説明します。

投影変換にcitygml-tools を利用します。Javaの実行環境(JDKのインストール)が必要です。コマンドプロンプトから以下のコマンドを打つだけで変換してくれます。マニュアル通りにXYを入れ替えてもOK。

citygml-tools reproject --source-crs=6668 --target-crs=6677 --lenient-transform *.gml

※6677はEPSGコード。東京⇒JGD2011-9系⇒EPSG:6677

3)FMEフリー版

CityGML Importer for Autodesk
https://www.safe.com/citygml-importer/

メールが送られてきます。
・インストーラーは有料版と同じ。
・ライセンスファイルをリンク先から落として記載の位置に入れる。
・ワークスペースをリンク先から落として記載の位置に入れる。
・FME Quick Translator を起動。

記載の手順でRun。
Axis は「2, 1, 3」。
2)citygml-toolsで投影変換と同時に軸を入れ替えた場合は「1, 2, 3」


これでIMXファイルの完成です。
あとは Infraworks に取り込むだけ、ですが時間がかかります。
配布されている都市単位で1)2)が10分程度、3)が20分程度、Infraworksの取り込みが1.5時間かかりました。再表示も30分以上かかります。
取り込んでも建物全体が見えない地域もありました。変換ファイル数を少なくしてもダメな場合があり、変換かInfraworks 側かわかりませんが、まだノウハウがあるのでしょう。
それは追々。

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