2020年6月27日土曜日

TELEMAC-MASCARET インストール

TELEMAC-MASCARET

自由表面流れのソルバーです。フランス産。
マニュアルを見ると、2次元の河床変動計算が可能でした。
支配方程式を河川砂防技術基準と比較すると、連続の式にソースタームを加えて発展させた形です。運動方程式の外力項(風なども含めたソースタームと書かれています)にマニングの式を使えます。
河床変形の式も河川砂防技術基準と一致。
掃流砂量式には日本人の名前が載っていませんでしたが、浮遊砂と共に扱えることを確認できました。
OKです。

ソルバーですので CUI です。Fortran ソースが配布されています。
pre-post の GUI は他サイトのフリー版を活用する方針です。

インストールには SVN クライアントや Fortran コンパイラーが必要です(Delft もそうでしたが、海外の河川・海岸屋さんはこれがデフォなのでしょうか?)。 
さらに Python3 ではなく 2.7 を利用します。Win の環境を汚したくないのですが、conda の仮想環境を利用できそうにありません。Ubuntu の Docker も配布されていません。VS + Intel VF で 個別にコンパイルして構成しようかとも考えましたが、それも難しいというか、説明自体がありません。
結局、新たな PC(Win10) に automatic installer でインストールすることにしました。

順序は Python 2.7 と関連ライブラリのインストール、TortoiseSVN のインストール、gfortranなどコンパイラーのインストール、SVN サーバーに接続してソースをダウンロード、コンパイル、コマンドプロンプトの設定までが一連となっています。この一連作業を automatic installer が実施してくれるのですが、Forum を見ると失敗が続出しています。複雑ですからね。
失敗後のフォローがサイトに掲載されています。私の環境ではそれ以前のソースの DL 段階で躓いたので、そこからやり直しました。

インストール作業は躓き後のフォロー含め2~3時間程度。
automatic installer では v7p0 まででしたので、手動で最新の v8p1r1 も入れました。後者 の parallel の起動方法がわからなかったのですが、single ではどちらも examples の動作を確認。環境構築完了です。

ひとまず先に進むことに。

3 件のコメント:

  1. 初めまして。訳あって他のCFDではなくTELEMACを利用したいのですが私もインストールでつまずいています。
    windows OS, Pythonともにバージョンも問題なく、どこでつまずいているのか分からずにいます。トラシューについてアドバイスいただけないでしょうか。
    automatic installerは(何度かやり直して)最後まで行きました。How to run a simulationのページにあるコマンド(telemac2d.py t2d_bumpflu.cas)を実行すると、PythonのIDEが立ち上がってpyファイルが表示されるだけです。
    質問ばかりで申し訳ありませんが、ご返信いただければ幸いです。宜しくお願い致します。

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    1. 初めまして。
      先ほどコメントに気づきました。遅レスですみません。

      インストール時に何度かやり直されたということですが、上記リンクのチェックはお済ですか?
      まずは「6. Edit the properties of the new shortcut」あたりを見直されたらどうでしょう。

      次に、Forumを見てみると同様の質問がありました。このアドバイスをお試しになってはいかがでしょうか?
      http://www.opentelemac.org/index.php/kunena/2-windows-version/12017-running-telemac-opens-pycharm


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  2. ご返信ありがとうございます。プロパティの編集やそちらの対応は試みましたが上手くいかず、結局Linux版で利用することにしました。ありがとうございました。

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