2011年1月22日土曜日

建築における砂質土の強度定数

隣で建築ボーリングの結果をまとめている新入社員が、断面図を描くのに悩んでいました。
既存ボーリングが平面上にランダムにあり、どこに断面を書けばよいのか、それぞれの土層の対応は?など悩んでいるようです。悩んでください。それが糧になります。4月以降、GEORAMAやMVSで3次元の練習をしましょう。3次元配置を3次元でそのまま入力し、任意の断面を切れば良いだけです。簡単です。

建築には7年以上携わっていませんでした。新入社員といっしょに建築基礎構造設計指針2001年版を読んでいたのですが、砂質土のφについて面白い記載を見つけました。平面ひずみ応力状態でのφpと三軸状態のφtの関係が、φp=1.1φtとなっていました。基準書で記載してあるのは初めて見ました。1.1倍は少し小さいような気がしますが、これは使えますね。

以前にも書きましたが、孔内水平最荷試験では地盤を現位置で降伏させますので、室内試験よりも良い状態で平面ひずみ状態のφpを求めることができます。試験をしておけば、変形係数、強度定数が一度に求まるわけです。
http://phreeqc.blogspot.com/2011/01/blog-post_8311.html

変形係数の設定も、土木に比べると進んでいる指針です。
ぜひ利用していきましょう。

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