先週、本を9冊注文しました。計5万6千円です。専門書は高いですね~。洋書が特に高い。でも、Geochemiや水質分析、それらの対策の話は日本の研究よりもはるかに進んでいるので仕方ないですよね。痛いですが。
そういえば、地下深部の新鮮な花崗岩類の透水性について数年間地下にもぐり続け調べたことがありますが、そのときに役に立ったのがSKBの文献です。膨大な資料が今も公開され続けています。http://www.skb.se/
ここでは結晶質岩の透水性について各国が参加し国際的に研究されたことがあります。日本もJNCが参加していました。日本の地層処分の研究もココの流れを汲んでいます。で、残念ながらその報告書だけは非公開なのですが、地質について非常に重要なデータが示されています。特に「地質と水みちは関係ない」といった結論は衝撃を受けました。(余談ですが、現在、瑞浪では関係有といった内容の発表がされています。)当時、私も含めた各社の地質屋さん10人程度でかなりの数の切羽、大背、BTV、コアなどを観察し、議論しましたが、結局は結論付けられず他に何かあると思っていた矢先の話でした。前にも書きましたが、初期地圧を組み合わせる必要があると考え始めたのは、この資料を読んでからです。ターニングポイントとして十分な価値を持つ報告書でした。
地質屋は地質のみに結論を求めがちですが、自然現象でその分野のみに答えがあるというのは不自然です。自然は複雑です。また、地質屋は物理的・化学的な議論を避けたがりますが、自然現象を説明するにはそれらの知識も必要です。それらを習得して初めて地質屋と宣言して良いのではないでしょうか?どこかの経営者が技術者はT型、π型であるべきといっていましたが、まさに地質屋は様々な設計手法や物理化学知識を習得したゼネラリストであり、地質に特化したスペシャリストであるべきなのでしょう。
まだまだ学ぶべきことは多くあるようです。
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