2018年5月2日水曜日

横断面の座標抽出・間引き

河床変動計算用に横断座標を用意する必要がありました。

頂いたデータは以下の通り。
・LPデータを加工した等高線SHPファイル
・SHP を V-nas で取り込んで、川沿いの等高線のみレイヤーを変えた複数のCADデータ
・CAD上のぶつ切り河川線形データ
・CADから書き出した横断SIMAファイル(横断幅400m)

最初は SIMA を計算用のデータに加工しようかと考えました。が、400mは広すぎます。屈曲部や合流点では必ず幅の調整が必要ですが、TXTだけで判断することは困難。横断位置を可視化する必要があります。

V-nas ではソフト側の容量制限により、ファイルが分割されていました。そこまでして V-nas を使わなくても良いと思いますが、ま、仕方ないですね。

まずはデータをすべて Civil3D に統合するところから始めました。

最初に地形データ。
CADデータでやり取りすると重たいので、SHPベースです。
川沿いの等高線を LAND_KIT で SHP に書き出し。
ArcGIS で読み込んでマージ。SHP書き出し。
Civil3Dで SHP からサーフェス作成。

線形データは LINER_KIT で 結合・切断後、LandXML 書き出し。
Civil3D で LandXML 読み込み

横断 SIMA は読めなかったので、Civil3D で直接作成。コンターを見ながら横断幅を調整した後に、HEC-RAS 書き出しで座標データ抽出。
これでデータは扱いやすくなりました。

HEC-RAS を使用したことはありませんでした。が、海外では有名なソフトのようで使い方は検索すれば出てきました。
まずは新規プロジェクト作成。unit は SI。
geometric data editor では GIS format として取り込み。
Tools - Cross Section Points Filter で間引き。これが優秀。角度や高さの変化に応じて間引くこともできますし、点数を指定して間引くことも可能です。数百断面を一度に処理することも可能です(これがために HEC-RAS を経由させる必要がありました)。

あとは geometry データを保存。
これを EXCEL+VBA で整理して計算用データを作成。
これで数百断面でも時間をかけることなく、ミスなく準備することが可能となりました。

というか、最初から HEC-RAS を使えばよかったのでは?
ちょっと調べてみましょうか。

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