2018年5月20日日曜日

地下水流動

共立出版「地下水流動」谷口他

以前、CFCs の測定を行っていた時に書店で見かけました。関連する記述が出ていたレアな図書だったのですが、知りたい部分の内容が浅く、かつより良い資料があったので購入しませんでした。

余裕ができたので購入し、読んでいるところです。
内容は広く浅くといったところでしょうか。ある分野で最新の内容に特化したような図書ではありません。
それでも、報告書に引用するには良い文章が載っています。備忘録として残しておきましょう。

p106
モンスーンアジアの湿潤地域では、地形(によって高められた地下水面)は地下水の最も重要な駆動力を提供する。地質は地下水流動系の構造を修飾するが、全体としては地形の高低が地下水の流れを支配し、局地地下水流動系から地域地下水流動系に至る地下水流動系の階層構造を形成する。
p111
しかし、いずれのメカニズムでも、地下環境が変化しなければ地下水中に高濃度でヒ素が溶出することはないので、モンスーンアジア地域における地下水中のヒ素濃度上昇の原因は、揚水など何らかの人間活動による地下環境の変化が原因と考えるのは妥当である。
地下水はサイエンスとしては面白い題材でしょう。
まだまだわからないことが多い分野だと思います。


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