2018年5月15日火曜日

河床変動計算の設定

砂防学会編「山地河川における河床変動の計算方法」の備忘録。

なぜ不等流?といった疑問に対する答えです。p15
河床変動の伝播の速さは水面変動のそれに比べてはるかに遅いため、流れの時間的な変化を無視しても良い場合が多くある。つまり、河床変動に着目して観察を行うと、流れの時間変動がはるかに速いため、ほとんど瞬間に終了してしまい、時間的に変化のない定常流として取り扱うことが可能だということである。こうして、河床変動に対しては時間的な変化を考えて式・・・・を用いるが、流れに対しては空間的な変化はあっても時間的に変化がないとして・・・・時間微分項を除いた、不等流の方程式を用いて議論することが多くある。

p51-54
設定
Case1:d=dmとした一様砂礫モデル
Case2:交換層厚さa=初期砂礫層の最大粒径
Case3:a=最大粒径の2倍
結果
Case1では河床勾配が全区間にわたって急速に一様化し、平均勾配に達する。Case2,3では遅い。洗堀区間での粗粒化と堆積区間の細粒化はaが小さいほど顕著。これが河床形状の変化傾向の相違の原因。
交換層の厚さの適正な設定法は確立されていない。
一様砂礫モデルでの急速な一様化は感じていたところです。
a=最大粒径として、粒度も複数階に見直しましょう。

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