OpenGeoSys Tutorial: Computational Hydrology III: OGS#IPhreeqc Coupled Reactive Transport Modeling (SpringerBriefs in Earth System Sciences)
PHREEQC 関連の図書としては久しぶりの発刊です。ここ数年のモデリング例や表流水との連成例でも掲載されているか?と期待して注文しました。が、残念ながら外れ。
簡単な2例でのチュートリアルをベースに、機能の説明と使用法が記載されています。
OGS#IPhreeqc の操作性に言及すれば、今までの Reactive Transport Modelling に対応したソフト(PHAST など)より、退化しています。ジオメトリ作成は GINA。確認しましたが8月の試行時点より Ver. は上がっていません。残りはエディタで手打ちです。
機能は同等、インターフェースは劣る、といった評価になるため、表流水との連成例などが出てこない限り使用しないでしょう。
このような RTM に関するソフトの利用は、日本では全く流行っていません。化学物質による汚染の拡散を数値解析で解く場合でも、国家プロジェクトを除けば、3次元移流分散レベルで止まっています。吸着計算の代わりに遅延係数などフィッティングパラメータを入れて「答えがあえば良いでしょう」状態から脱却していません。ま、簡単でビジネスとして成り立つ価格になりますし、化学計算にもフィッテイングパラメータは入るので、流行らないだけなのかもしれませんが。
さらにその先、熱-水-応力-化学の連成は、日本では程遠い世界のようです。
さらにその先、熱-水-応力-化学の連成は、日本では程遠い世界のようです。
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