川俣ほか「市販カメラによる集水井工内部の撮影事例」日本地すべり学会誌 vol.54 No.6
建設技術研究所さんですね。360度カメラは小さくて手軽だと思います。画像は歪んでいますが、現場作業と整理のバランスを考えると、この程度が良いですね。
国土防災さんも、市販カメラ+SfMで展開写真まで作成する事例を紹介されています。使用ソフトは PhotoScan。
齊藤ほか「市販カメラを用いた既設集水井工の 3D モデルとシームレス展開写真の作成手法の開発」http://www.jsece.or.jp/event/conf/abstruct/2017/pdf/756.pdf
こちらは現場での持ち運びを考えると億劫。ただ、現場に出向けないお客様からすれば、断然こちらを希望されるでしょう。
以前、ステップが腐って中に入ることのできない集水性に対し、UAV で内部を撮影したことがあります。地上で問題個所を把握できる、損傷箇所へカメラを向けられる、等の利点がありましたが、防水に工夫が必要、回転時は画像がぶれる、などの欠点がありました。そのため、SfM では良い仕上がりになりませんでした。
その点、上記の市販カメラだと損傷個所等を地上で把握できない欠点はあるものの、静止画を大量・迅速に取得でき、SfM経由で展開写真を作成できる利点があります。お互い、欠点を補える立場にあるでしょう。組み合わせ利用がBESTですね。
初回の点検のピークは過ぎました。が、維持管理時代は始まったばかり。今後はこのような工夫が積み重ねられて、撮影+展開写真作成が標準化していく流れになるでしょうね。こちらも、工夫を怠らないようにしましょう。
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