2018年1月29日月曜日

ドローン「迷子」になる

朝、ニュースを見て思わず笑いそうになった件。

「国交省のドローンが迷子に 噴火現場撮影を目指すも帰らず 調査は中止」
http://www.sankei.com/affairs/news/180129/afr1801290005-n1.html

操縦されていた方には申し訳ないですが、笑ってしまいそうになりました。同情します。
Phantom 飛ばして、暴走?して、帰ってこなくなりました。しかも、お客様の前で。さらに「迷子」ニュースになって全国に知れわたってしまう羽目に。

Phantom ですから、プロではなかったのでしょうね。高度制限にも引っ掛かっていますし。
国交省さんの仕事をされていた業者さんが、「飛ばして」などと急に依頼された。とりあえず安全でアプローチしやすい場所から飛ばした。そしたらロストした。といったところかもしれません。

NHKさんのニュースでは「迷子」の件は伝えられていません。思慮分別のある記事だと思います。親切ですね。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180128/k10011305841000.html

ま、明日は我が身。
重要な現場では、より厳しいリスク管理を求められる、と肝に銘じておきましょう。

2018年1月28日日曜日

VR for Business

VR関連の図書をいくつか読みました。
以下の図書では共感する点が多く、また参考になりました。

株式会社アマナVRチーム「VR for Business」

特に印象に残ったのは、下記2点です。
・なかなか埋まらないVR体験者と非体験者の溝
会議の場で「没入感がスゴイ!」と伝えたところで、非体験者からは「それは本当に効果があるのか?」「体験者に伝わるのか?」と返されかねません。この体験者と非体験者の差を埋めない限り、担当者はその点において苦労し続けることにもなりかねません。
これは、何事においてもそうですね。昔で言えば、パソコンとか、CADとか。PCを使ったことのない人にPCの良さを説明するのは困難です。近年ではスケジューラーの使用、クラウドの利用についても同様のことがありました。3次元化の必要性もそうですね。基本、決裁権のある方は非体験者側なので、巨艦タイプの企業で舵を切るのは大変です。

・VR の体験価値を下げる8つの要因
① VR 外からのインフォメーション
②解像度の低さ
③フレームレートの低さ
④コンテンツのレスポンスの悪さ
⑤CG、映像のクオリティーの低さ
⑥体験前のオペレーションミス
⑦体験後の演出と事務的な対応
⑧VR酔い
プロが作成したコンテンツは音楽が効果的で VR の世界に入り込みやすいですね。これは①の要因を逆手に、効果を挙げている例でしょう。そういえば、後輩君も津波シミュの結果に波の音を乗せて臨場感を上げたと言ってました。
⑤は InfraWorks の大きな問題点でしょう。Google Earth VR もクオリティーが高いわけではないのですが、広域を引いて見せているので粗さが目立ちません。

あと、ハードの問題もあります。
昨年末の週刊アスキー特別編集『2018パソコン自作特大号』では、Rift、VIVE、Dell Visor で要求されるハード(グラボとCPU)の組み合わせを検討されています。グラボはGTX 1060 以上と評価されていましたが(Oculus、htc の推奨も1060以上)、一般業務で使用しているノート PC に 1060 以上を積んでいる方はいらっしゃらないでしょう。プレゼン専用に容易する必要があります。


これらを読んで感じたのは、やはりできるだけプロにお願いすべき、ということ。当たり前ですが、知識の差、ノウハウの差、ハードの保有差も圧倒的です。(部署間の調整は簡単ですので、お金さえ用意すれば動いてくれるのですが)。

残念ながら、InfraWorks で作成できるチープな VR は「造りは粗雑かつ没入感も小さいが、紙・動画・模型よりは体感効果を得られる」といったところに位置せざるを得ないでしょう。
一方、このレベルでも「非体験者」には有効であると考えられます。当分はニーズもあるでしょうから、プロの考え方を参考にしつつ工夫して参りましょう。


2018年1月27日土曜日

InfraWorks +Oculus Rift + PS3コントローラー

VR ( InfraWorks 2018 + Oculus Rift ) を見ていると、やはり建築同様にモデル内を自由に動きたい、という考えは強くなりました。

既定のルートに沿って移動してくれると、バスツアーやロープウェイに乗って観光しているようで楽です。が、後々、必要箇所を違ったアングルで見たい、別の場所を見たいといったような要望がお客様側で出てきた場合、ルートを固定したデータをお渡ししていると、お客様側で対応できません。

VR 用のコントローラーやゲームパッドで操作できるのなら BEST なのですが、InfraWorks 2018 は対応していません。HMD を装着していると、マウス操作もできません。その代わり、Oculus Rift モードでは、以下のキー操作に対応しています。
https://knowledge.autodesk.com/ja/support/infraworks/learn-explore/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/Oculus-Rift-and-Infraworks-360.html
KeyAction
w - a - s - dMove forwards - left - backwards - right
b or SPACEJump to the next available bookmark (if any available)
nEnable/disable stereoscopic projection (stereo-mode)
vStart/stop playing storyboard (play again from beginning)
Shift + vStart/pause playing storyboard (continue playing at last position)
rRe-center view (re-orientate camera position to HMD orientation)
gAlign head with gravity
Shift + gAlign head with vehicle















HMD を装着中にキーボードを操作することは実質できません。なぜキー操作を選択されたのかは疑問です。が、このキーをゲームパッドに割り当てることで、操作可能になります。
物は試しに手元にあった PS3 の Sixaxis をつなぎ、ユーティリティーで上記のキーとホイールの動作を割り当て、InfraWorks を動かしてみました。

結果、
操作軽減のために始めた VR でしたが、操作が複雑に戻ってしまいました。お客様には難しいでしょうね。
個人的には簡単な部類だと感じましたのでデフォにします。やはり、VR 内で自由に動け、拡大縮小ができるのは効果的でしょう。
(ちなみに、マウス動作を割り当ててもみましたが、こちらは失敗。ポインタが画面の外に出てしまうと動きが止まるのですが、HMD 装着中はポインタの位置をつかめません。)
ま、操作性の問題もありますので、現状では「モデル内のツアーを楽しんでいただきながら、認識を共有する」あたりが InfraWorks による VR の着地点になるでしょう。

建築分野では既に VR 環境が整っています。ハウスメーカーでも VR 展示場(HMD装着型~WebGLまで様々)が使われています。メーカー側では VR は重要な営業ツールでしょうし、購入者側でも建築前の体感は良い判断材料になると思われます。
InfraWorks でも、いずれ自由に動けるような VR コンテンツに対応せざるを得なくなるでしょう(それまでは Max や Revit 経由で VR 用コントローラーに対応したソフトにデータを流し、VR コンテンツとして提供する方法も考えられますね。Win 10 ではすでに MR ですので、達成時にはさらなる進化を求められるかもしれません)。
フォーラムエイトさんや福井コンピュータさんも Oculus Rift や htc VIVE に対応した製品を宣伝されています。これらを使用すれば、もう少し日本に馴染んだコンテンツも作成できるでしょう(地下を綺麗に見せられるかどうかは不明ですが)。
いずれにしても、VR の利用は既に始まったイノベーションの一つになりそうです。


2018年1月26日金曜日

VR ( InfraWorks 2018 +Oculus Rift )

3D PDF 等で3Dモデルが普及し始めても、お客様が取り扱いに慣れていらっしゃるとは限りません。

経験上、3Dモデルを納めても、マウスでは動かしづらそうにされています。おそらく、継続的には動画しか使われていないのではないでしょうか。
VR を利用すれば、操作のハードルは低くなるかも?と思ってはいたのですが、なかなか手を動かせずにいました。

先日、他部署の後輩君に聞いてみたところ、ビンゴ!
機種は Oculus Rift (型番書いていませんが、おそらくCV1)。Civil3D + InfraWorks でモデルを作り、地元説明用に利用したとのこと。

Using Oculus (CV1) with Autodesk InfraWorks
https://knowledge.autodesk.com/search-result/caas/simplecontent/content/using-oculus-cv1-autodesk-infraworks.html#mtc-spanish

すぐにPC(InfraWorks2018) + Oculus を持ってきて、過去のコンテンツを見せてくれました。
InfraWorks 側の制限で自由にモデル内を動けませんが、ストーリーボードで設定したルートに沿って移動は可能です。そのルート上では360度見渡せます(ヘッドトラッキング)。操作の困難さは完全にクリアーできています。これだとお客様の負担はないでしょう。
構造物ができた場合にどのような見え方になるか、というのも360度味わうことが可能になります。没入感とまではいかないのですが、動画のような固定的な視点に制限されないところが VR での利点でしょう。認識の共有という点で効果を発揮しそうです。

問題はクオリティ。前にも書きましたが、InfraWorks のモデルのクオリティーがかなり低い。手軽でお安く提供できるのですが、作ることの可能なモデルはチープ。
https://phreeqc.blogspot.jp/2017/04/vr.html
https://phreeqc.blogspot.jp/2014/09/infraworks-2015-4.html

過去に作成していた InfraWorks のモデルをいくつか取り込み、 Oculus で確認しました。広域を引いて見せるには良いと思います。やや早めに滑空するような見せ方だと、かなりの没入感を味わえます。落ちるような感覚も体験できます。
一方、地上に降りて付近を見渡すとなると、モデルの粗雑さ、チープさが目につきます。 没入感も、一般の VR コンテンツほど向上しません。
別の後輩君にも見てもらい感想を聞くと「PS4VRの方が良い」でした。当たり前です。PS4VR 世代にクラッシックゲームを見せているようなものです。

あと、大きなデータは動きがカクカクします。処理が追い付かないようです。GTX 1070 を積んだノート PC だったのですが、広域を見る場合や点群を用いたモデルなどでは動きが悪かったですね。作成時にはスムーズに動いても、VR では重くなる。今後、考えて作らないといけないですね。

ま、問題点はありますが、VR だとお客様側の操作性の問題を簡単にクリアーできることがわかりました。
3D モデル作成ソフトとして、InfraWorks は微妙な立ち位置なのですが、他のソフトではどうでしょうか?


2018年1月24日水曜日

2D 浸透流(SoilPlus 2017)

2D 浸透流解析を実施。

久しぶりの 2D。3Dに比べると手軽です。
今回は Dtransu ではなく、SoilPlus で実施。久しぶりに使うので、まずは Ver.2017 に上げるところから。
設定が終わって、CADデータを読み込んで、メッシュ切って、境界条件与えて、はいスタート。

で、エラー。
おかしいなあ、と調べても原因がわかりません。
サポートに問い合わせると、浸透流で大規模オプションにチェックを入れているのが原因とのこと。なら、チェックを入れる箇所をなぜ作る?と思いながら、外すと回りました。S並列化に未だ対応していないようです。時代遅れの感はありますが、今回は 2D ですし、シングルで実施することに。 

で、計算が終わるとまたエラー。
サポートによれば、ポストファイルが大きすぎるとのこと。ああ、そういえば昔ありましたね。64bit 化への移行初期、pre・post が 32bit で大きな結果を読むとフリーズするソフトが。
施工ステージのポスト出力で調整が必要のことですが、うーん、です。既に必要数は入力していましたので減らすことができません。

CTCさん、どうも浸透流解析については力を入れられていないようでした。

2018年1月17日水曜日

Earth Volumetric Studio での変更点

MVS から Earth Volumetric Studio に乗り換えて戸惑った点。備忘録です。

Datamap Editor がなくなりました。赤ポートをWクリックで設定できるようになりました。便利。

Datamap Editor function in Studio
https://answers.ctech.com/2182/datamap-editor-function-in-studio


Animatorがなくなりました。Homeタブの New video から作成できるようになっています。
Animation in Earth Volumetric Studio
http://www.screencast.com/t/LuuPW9AVGWu3

2018年1月15日月曜日

軽アイゼン

軽アイゼンを新調しました。

履いていた安物は、すぐにチェーンが切れたり、バックルがダメになったりするので、補修して使用するのも嫌気がさしていました。
で、部品の一部を山に持っていかれ、終了。

登山用品店に行って物色していましたが、悩みました。
バックルはやめようか、でも、紐だと準備に時間がかかるし。
後輩の履いているモンベルのチェーンスパイクにしようか、でも、ゴムきれそうだし(店員さんに「チェーン切れるくらいの使い方ならお勧めしない」と言われました)。
どれも一長一短。

結局決めたのはコチラ。
モンベル スノースパイク6 クイックフィット
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1129613

今日、1日つけて作業していたのですが、良い感じ。滑らないし、バックルもしっかりしています。前ベルトの付け根が弱そうなので、もう少し様子を見る必要はありますが。

ただ、明らかにダメなのは私の体の方。年で足がついていきません。良いタイヤを履いても、エンジンがダメならどうしようもないですね。

H29 道路橋示方書 φ相関式

1月より新たに着手する橋梁設計については、H29道路橋示方書が適用されます。

今回の改定で、N値からφを推定する相関式が変更になりました。+21から+23になっただけですが、下限値から平均的な値に変更されたようです。個人的には、3軸と比べて妥当な値のように感じていましたが、これからは高く感じるようになるのでしょうか?

せっかく道路土工が改訂され、統一された式になりスッキリしていたのですが、手間が増えてしまいました。

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20180126追記

23日付で正誤表が出ました。
https://www.road.or.jp/books/corrigenda/index.html
https://www.road.or.jp/books/corrigenda/pdf/180123.pdf

平均値を求める旨の文章は削除され、+21の従来式に戻されました。
説明はありませんが、珍しい事態でしょう。何があったのでしょうか気になります。

ソフトウェアベンダーさんは大丈夫でしょうか?


2018年1月14日日曜日

3次元S波構造の可視化

正月休みの間に、極小アレイを BIDO + WaveEQ で S波構造まで算出していました。

結果が芳しくなかったため寝かしておいたのですが、今日は時間があったので、それを Earth Volumetric Studio で可視化しました。手順は以下の通り。

1. WaveEQ で書き出した TXT データを EXCEL +エディタで aidv ファイルにまとめる。2. krig_3d - save_evs_field で efb ファイル作成。
3. load_evs_field でefbファイル読み込み。

これだけです。1はマクロを組めそうですね。
結果は以下の通り。換算N値も TXT データに入っているため、切り替え表示できます。


複数の極小アレイ探査から3次元構造の可視化まで、ルーチンワークができました。

問題は、いかに良質なデータを得るか、ですね。微動計を設置した後は静置するだけですし、ノイズの少ない良さそうなデータだったのですが、分散曲線が綺麗に得られませんでした。まだ、原因をつかめていません。
試行案はありますので、次の機会に試してみましょう。

2018年1月13日土曜日

OGS#IPhreeqc

注文していた図書が来ました。

OpenGeoSys Tutorial: Computational Hydrology III: OGS#IPhreeqc Coupled Reactive Transport Modeling (SpringerBriefs in Earth System Sciences)

PHREEQC‎ 関連の図書としては久しぶりの発刊です。ここ数年のモデリング例や表流水との連成例でも掲載されているか?と期待して注文しました。が、残念ながら外れ。

簡単な2例でのチュートリアルをベースに、機能の説明と使用法が記載されています。
OGS#IPhreeqc の操作性に言及すれば、今までの Reactive Transport Modelling に対応したソフト(PHAST など)より、退化しています。ジオメトリ作成は GINA。確認しましたが8月の試行時点より Ver. は上がっていません。残りはエディタで手打ちです。
機能は同等、インターフェースは劣る、といった評価になるため、表流水との連成例などが出てこない限り使用しないでしょう。

このような RTM に関するソフトの利用は、日本では全く流行っていません。化学物質による汚染の拡散を数値解析で解く場合でも、国家プロジェクトを除けば、3次元移流分散レベルで止まっています。吸着計算の代わりに遅延係数などフィッティングパラメータを入れて「答えがあえば良いでしょう」状態から脱却していません。ま、簡単でビジネスとして成り立つ価格になりますし、化学計算にもフィッテイングパラメータは入るので、流行らないだけなのかもしれませんが。

さらにその先、熱-水-応力-化学の連成は、日本では程遠い世界のようです。

Studio 2017.6 でのサーフェス取り込み

Civil3D(+GEORAMA) 2018 から C Tech 社の Earth Volumetric Studio 2017.6 にサーフェスを持ってくる方法は、いくつかあります。

1. サーフェスを GeoTiff 書き出し。raster_to_geology で読み込み。
2-1.サーフェスを GEORAMA で csv書き出し。エディタでヘッダー2行、
  最終行に end をつけて gmf ファイルとして保存。
  krig_3d_geology で読み込み。
2-2.サーフェスを LandXML書き出し。EXCEL マクロで gmf ファイルに変換。  
  krig_3d_geology で読み込み。

1と2-1の違いは境界付近の形状です。1はDEMなのでギザギザ、2-1は なめらか。
Convex full で Boundary Offset を 0 にしても、境界がへこんでいる部分にサーフェスができてしまうのは、ご愛敬。

2018年1月6日土曜日

集水井戸の撮影

整理していた文献の中に、集水井戸撮影の事例紹介がありました。

川俣ほか「市販カメラによる集水井工内部の撮影事例」日本地すべり学会誌 vol.54 No.6

建設技術研究所さんですね。360度カメラは小さくて手軽だと思います。画像は歪んでいますが、現場作業と整理のバランスを考えると、この程度が良いですね。

国土防災さんも、市販カメラ+SfMで展開写真まで作成する事例を紹介されています。使用ソフトは PhotoScan。

齊藤ほか「市販カメラを用いた既設集水井工の 3D モデルとシームレス展開写真の作成手法の開発」http://www.jsece.or.jp/event/conf/abstruct/2017/pdf/756.pdf

こちらは現場での持ち運びを考えると億劫。ただ、現場に出向けないお客様からすれば、断然こちらを希望されるでしょう。

以前、ステップが腐って中に入ることのできない集水性に対し、UAV で内部を撮影したことがあります。地上で問題個所を把握できる、損傷箇所へカメラを向けられる、等の利点がありましたが、防水に工夫が必要、回転時は画像がぶれる、などの欠点がありました。そのため、SfM では良い仕上がりになりませんでした。
その点、上記の市販カメラだと損傷個所等を地上で把握できない欠点はあるものの、静止画を大量・迅速に取得でき、SfM経由で展開写真を作成できる利点があります。お互い、欠点を補える立場にあるでしょう。組み合わせ利用がBESTですね。

初回の点検のピークは過ぎました。が、維持管理時代は始まったばかり。今後はこのような工夫が積み重ねられて、撮影+展開写真作成が標準化していく流れになるでしょうね。こちらも、工夫を怠らないようにしましょう。

2018年1月5日金曜日

Contour Line & Label (InfraWorks 2018)

簡単な可視化の依頼がありました。

地下と地上のミックスですが、関心は後者です。
点群データで地上を表現し省力化、という方針は良いのですが、これで EVS は使えなくなりました。XYZRGB の読み込ませ方を知りませんし、たとえ読み込む方法があっても、おそらく数百万点のデータには耐えられないでしょう。
で、InfraWorks。EVS に比べ機能は劣りますが、今回はサーフェス1枚なので、なんとか可視化に耐え得るでしょう。

まずは Civil3D から LandXML 出力。それをInfraWorks で取り込んでみました。が、曲面の境界外側に不要な面ができてしまいます。Infraworks上では直す方法もなさそうですので、DEM を出力・取り込みに変更。表示してみると、今度は境界がガタガタ。そうでした。忘れていました。
で、IMX。これで綺麗に取りこめました。

サーフェス1枚だと見た目が少し寂しいので、コンターを付けることに。
InfraWorks でコンターを表示する方法は2つあるようですね。1つは区画等で表現。もう一つは tiff でドレープ。
https://knowledge.autodesk.com/support/infraworks/learn-explore/caas/video/youtube/watch-v-D6VLas3BfzU.html
https://knowledge.autodesk.com/de/support/infrastructure-design-suite/learn-explore/caas/simplecontent/content/workflow-how-to-show-terrain-contour-lines-infraworks-360.html

急崖ではドレープで対応できないでしょうと、今回は前者を試してみました。
が、イマイチ。コンターラインの色を変えられませんし、区画の枠も非表示にできません。しかも、InfraWorks を終了し再度立ち上げると、コンターが非表示に戻ります。毎回表示し直さないといけないようですね。ま、新機能のようですので仕方ないでしょう。


InfraWorks では標高ラベルを表示する機能がないこともわかり、早々に別の方法へ。

↓コチラの手順で作ったEVS サーフェスにコンター&ラベルを表示。
https://phreeqc.blogspot.jp/2015/01/civil3d2014-mvs.html
それをshpファイルに書き出し。


書き出した shp を InfraWorks にてパイプラインで取り込めば、この通り。どことなくかわいいけど、太い。なんだか、マインクラフトを彷彿させます。


太さと色の変更はコチラ。
こうなります。

先ほどよりは、良い感じに仕上がりました。
急崖では鉛直に、緩い勾配には水平に近いように回転させてラベリングしたいのですが、Autodesk 製品にはその発想がないようです。なので EVS による変換作業が一手増えます。ま、サーフェス1枚なら問題ないでしょう。

ん、標高はあっていますが、XYが少しずれていますね。何がいけなかったかな?

2018年1月3日水曜日

明日から仕事始め

正月休みの間に、ためていた資料・ソフトを整理。

中途半端に読んでいた資料が多く、前者は早々に終了。がっつり読まないといけないものだけ分別し、次の作業へ。

SAR, アレイ, PS検層に関してソフトや計算結果、outputなどを整理。利点と欠点、次の課題などをまとめて報告。残念ながら、S波構造の可視化と Infraworks の地下表現の融合については時間切れ。

明日は仕事始め。
ひとまず、すっきり迎えられそうです。