2016年1月7日木曜日

現場透水試験と孔径

お客様より「現場透水試験はφ86mmだろう」と言われた設計者。あわてて上司に聞きに来られました。

これ、私もわかりません。
いえ、国交省系はφ86mm以上の積算が標準となっています。が、なぜφ66でないのかが不明なのです。(以下の資料に各種調査に必要な孔径が記載されています)

国交省設計業務等標準積算基準書平成23年度版<標準積算基準書>
<参考資料>第3編 地質調査業務
http://www.mlit.go.jp/tec/gyoumu_sekisan.html

ただ、上記資料の根拠は古いと思われ、現状とは合致していないものがあります。例えば、LLTは20年ほど前にφ66タイプのゾンデが発売・利用されています。が、積算基準はφ86mmのままです。トリプルサンプリングのφ116mmも、現在はφ86mmが主流です。これは以前、書き残しています。
http://phreeqc.blogspot.jp/2013/09/blog-post_3.html

ただ、現場透水試験は私が入社した頃からφ66mmが主流でした。φ86mmである理由を探しても見当たらないのです( 上司も御存知ないようでした)。ケーシング法のケース挿入をカウントしているのかと考えましたが、通常、ケースは3インチですのでφ86mmでは過大請求になります。それに、ケースの設置費用はφ66mm掘削に含まれていると理解しています(国交省さんの基準には明示されていませんが、農林さんの基準や全地連の赤本には「含まれる」旨が記載されています。いや、これが勘違いでしょうか?)。

技術的には、φ66mmでも問題ないと考えています。
お客様には「φ66mmでも大丈夫ですよ。」と伝える一方、理由が分からすモヤモヤしています。


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