2016年1月24日日曜日

初期値圧測定

トンネル設計に関与している先輩から質問を受けました。

「水圧破砕法って知ってる?」

ええ、存じております。久しぶりに聞きましたが。
どうも初期値圧測定を提案しようとした方から、その計画立案をお願いされたようでした。

以前、初期地圧の整理をした際、各深度・位置での方向がバラバラで解釈に苦労した記憶があります。それが水圧破砕法の結果でした。水圧破砕法の精度が相対的に悪いということは、当時、既に知られておりましたので、それもバラツキの1因かと考えていたのですが、断定はできませんでした。

オーバーコアリングを追加で実施することになった際も、プレボーリングでコアを確認し、試験位置を決め、ワクワクしながら結果を待った記憶があります(その結果は忘れましたが、かなり高めの側圧係数になっていたような気がします)。
 
初期値圧に対し、個人的には以下の印象を持っています。
・岩盤中の応力を計ることは可能だが、それをサイト特性として解釈することは難しい。
・場所や深度によってばらつきがある。1点ではダメ。
・それでも、データは有用。変形解析を実施する特殊時山などでは、測定しておくべき。
・初期値圧でゾーニングできる可能性がある。亀裂構造図と重ねて評価すべき。
 
再度チャレンジしたいとは思っていますが、それ以降チャンスに恵まれません。今回も鉛直ボーリングの水圧破砕法では、欲しい方向の応力が得られない、ということで計画をやめられたようです。
初期値圧のゾーニング、いつかリベンジしたいですね。

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