地下水位を InSAR で推定するという文献を見かけました。
観測孔の水位と InSAR の結果を関連付け、面で推定するという内容。意外と古くからあるんだなーと思いながらフォルダに片づけました。
そして今週、SimPEG の 1st Seminar が開催されていましたので Youtube で 後追いしました。驚きですが、内容は上記と同じ。InSAR で地下水の賦存量を推定するものでした。
異なるのは物理モデルを踏まえている点。
圧密沈下計算では水位低下によって地表変位を計算します。では、変位から逆に水位を推定することも可能でしょう。InSAR で時系列の変位を求め、クラスタリングで複数のパターンに区分し、それぞれの水位変化を推定するといった流れでした。
テクトニックな動きは分離できないのでは?と疑問に思っていると、「岩盤の動きを見たらよい」という旨の意見がありました。なるほど。
InSAR では、個人的に良好な結果を得られたことがありません。PSInSAR でないと欲しい精度が得られないこともあり寝かせていましたが、このような使い方が知られているのであれば、自由に使えるようにしておきたいですね。
発表内容は研究中のモノでしたが、インパクトは十分にありました。既に関連文献が出ていましたので、意外と早くコードが公開されるかもしれません。InSAR と共に注目しておきましょう。
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