2019年7月21日日曜日

地下水モデル その2

地表流と地下水の連成に興味を惹かれ、6章を読みました。主に MODFLOW で扱われている内容です。
以下、備忘録です。

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6.2 揚水井および注入井
・3つのモデル化
 ・ユーザーが層間での揚水・注水量を割り振る:単純すぎて実際の問題にはほとんど適用できない。
 ・鉛直透水係数を高くする:許容範囲内の解が得られるが、計算は不安定。乱流・井戸損失は表現できない。
 ・MODFLOW井戸パッケージMAW、MNW

BOX6.井戸節点周辺における接点間隔の設定指針
・有効井戸半径re=0.208a→a=4.81~6.66rw

6.3 湧き出し・吸い込み
・フラックス(L/T)で与えるか?堆積流動速度(L^3/T)で与えるか?コードによる。

6.4 排水および湧水
・トンネル排水等:水頭依存境界
・流出のコンダクタンス(L^2/T)をキャリブレーションで推定するのが通常。

6.5 河川
・計算流出量から河川水位を計算
 SFR1パッケージ:マニング式
 SFR2パッケージ:河道特性をセル毎に指定可
・地下水モデルに河川水位の計算を含むと、非線形方程式が加わることで解の安定性に影響。
・解析対象から隔たった地物に対し簡便な河川パッケージ等を適用し、近傍の河川でSFRを利用するというのが通例。

Box6.2
・地表流と不飽和流コードの連成:Hydrogeosphere→時間・空間ステップを共に細かくする必要あり。長期の計算では大きな計算資源が必要。
・計算時間の短縮→GSFLOW:地表水+1次元不飽和浸透+地下水モデル
Box6.3
・地表水:少数地点の河川ハイドロ→時間的に密、空間的に粗なキャリブ
・地下水:時間的に粗、空間的に密なキャリブ
・地下水からの湧出(飽和余剰地表流)の影響大。

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