P波だけなら比較的短時間で手軽に測定でき、土軟硬区分にも客観的な情報となるため、お客様には御依頼いただかなくても自主的に実施しています。その場合、全深度にこだわらず、部分的に実施するスタイルが多くなります。ケースを挙げる前に深い深度、挙げてから浅い深度、という部分実施も可能となります。
昔のピックは正常作動しており、当時の先輩方が自作・使用されていた変換コネクターも出てきました。ゴムを膨らませる水押しポンプが壊れていたのですが、自転車の空気入れを加工して接続し、空気圧で膨らませる仕様に変更しました。
また、コネクターも新たに作成し、OYO さんの HandyViewer SEISMOGRAPH Model-1816 でも測定できるようにしました。こちらだと機材が軽く、後処理もすべて EXCEL で可能です。が、現場でのデータ保存が少し手間。現場のことを考えると、Mcseis-SXW を選択してしまいます(残念ながら、5年の間に Mcseis-SX が修理不能になってしまいました)。今日、コアを広げながら検層結果を見比べていたのですが、まだまだ「この岩なら○○km/s」と感じていた値とは微妙に異なる状況です。
その話を先輩にしていると、みなさん独自の感覚をお持ちで「いやいや、この岩なら・・・」「軟岩IとIIの境界がだいたい1.2km/sec」などと盛り上がりました。昔の方は皆、御自分で計測され独自に感覚を身につけられているのでしょう。それが自信となっているように感じます。
「当たらずと雖も遠からず」ではなく、自信をもって正解を答えられるようになりたいですね。もっと精進しましょう。
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