2014年10月10日金曜日

一軸 or 三軸UU

一軸圧縮試験か、UU 三軸圧縮試験の選定についてです。

一般的には、砂分を多く含む場合や硬質粘性土(クラック型の乱れ)で UU と言われています。が、砂分が何%、あるいはどのように(パイプ状?ブロック状?層状?)含まれていると UU なのか、整理された書き物は見たことがありません(研究成果としてあるのかもしれません)。土を見て、「これはUUじゃないとダメ」などと経験的に判断しているのが現状でしょう。

地盤工学会の基準書では、IP利用の紹介があります。が、ばらついていますよね。
また、砂分を多く含むとサクションが切れて空気が入る → 1軸ではquが小さくなる、といった流れが書かれています。そのような試料で UU を実施すると、空気圧縮による有効応力が加わり、1軸より高く出るとも(これが、UU でφを有する一因。UUは水を回しませんからね)。
先輩は CUU が良いといわれていましたが、掘削の場合は UU を選択するでしょうか?

以下の図書にも記載があります。
現場における地盤調査の基本「ジオテクノート16 現場における地盤調査の基本」p84
①砂分の多い粘性土(中間土)や特に大深度から採取した洪積粘性土
応力開放の影響などにより、qu が過小評価されることとなり、c=qu/2 によりcを設定すると過度に安全側の設計になってしまう。そのため、UU 三軸試験によりcを設定することが基本であるが、現位置の鉛直有効応力に相当する圧力で圧密させたのちに UU 三軸試験を行う CUU 条件での三軸圧縮試験によりcを評価することも行われている。
地盤工学会と同様の内容です(一部引用もあり、当然ですが)。
写真やスケッチが併記してあれば、お客様にも説明しやすいのですが、ないですね。「経験上」は有効ですが、説明する手段としては限りなく非力です(お客様が、関係者に説明し難くなります)。その辺整理されている書物、ないですかね?

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