今年は台風が多いせいか、土砂災害も多く発生しました。
今年、呼び出されて見た中で、印象に残っているのが、ある切土の崩壊。
岩盤の上に厚い扇状地性堆積物が載っていたのですが、そこをオープンカットで通過していました。で、台風により上位の堆積物だけが崩壊。原因は岩盤との境界を流れる地下水です。土工指針や教科書に載っている、典型的な崩壊でした。
先日、お世話になった方から執筆図書の案内があり、ネットで注文しました。届いた本を見ていると、学生向けの内容でした。が、そこにも典型的な崩壊例として、岩盤上の土砂の崩壊が載っていました。なぜ、設計者がそんな初歩的なミスを犯したのでしょうか。
ま、少しわかる気がします。たぶん、仕事として淡々とこなしてしまったのでしょうね。
以前、掲示板(雑談板)で、高級レストランか、町の定食屋化か、どちらのような会社を目指すべきかという話題を掲げた方がいらっしゃいました。詳細は忘れましたが、高度かつ独自の技術で勝負する会社か、小さな問題でもすぐに対応できる声のかけやすい会社か、ということだったと思います。
私は、どちらも目指すべきだと思います。逆に、心が入っていれば、どちらでも良いとも思います。どんな仕事も人と人のやりとりです。心がなければいけません。今話題の食材誤表示(詐欺)と同じくらい、インフラにも問題は潜んでいるかもしれません。
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