「Sequential Gaussian Simulation で透水係数の3次元場を作る業務が出ていますよ」と連絡がありました。
いえ、会社としては実績がないので参加すらできません。
今後、この手の手法が一般の土木分野でも使われ始めるのでしょうか?
まあ、統計的手法として確立したものをトレースするだけですから、技術レベルはそれほど高くなく、お金もあまりかりません。流行り出すと広まるのは早いでしょうね(そういえば地質リスク学会はどうなったのでしょうか?全く、その活動を聞かないないですね。)
前にも書きましたが、地質屋もこの程度の事はできておいた方が無難です。
で、以前整理した250個程度の透水係数をSGSimで補間してみました。realizationは10と少なめ(教えてもらった業務は10,000 realizations)。
うーん。この程度。やはり、統計的手法は興味をそそられませんね。人によるのでしょうけど。
場の発生まではすぐにできますが、この後が大変ですよね。浸透流への取り込みはどうするのでしょう。要素に番号振って、それに透水係数を力技で当てはめて行けば終わりなんでしょうか。ソース、簡単に触れるでしょうか?
この辺が技術力の差のように思えます。
2012年7月25日水曜日
2012年7月24日火曜日
測量図面
測量屋さんはその仕事柄、きちっとした図面を作られる方が多いと個人的に思っています(適当に作る方が難しいと言われる方もいらっしゃいます)。しかし、中にはとんでもない方がいらっしゃいます。
先日、年配の測量屋さんと現場で打ち合わせをしていたのですが、その話し方が自信満々。その時はよく知っておられる方なのかなあ?程度に思っていました。次の日の午後に現場に行くと、既に作業を終えられていましたので、流石だなあと感心。
しかし、待てども成果が上がってきません。
結局、出てきたのが、1週間後。とんでもない図面でした。単点の表示が無い、マンガのような崩壊跡、横断と平面がまったく合っていない等々。そりゃ、早く済むはずです。ほとんど測っていないのですから。
もう一つの現場では、急いでいます!というのに、移動杭の初期値を測ったっきり、なかなか現場に現れない測量屋さん。しかし、成果を見て驚きました。地盤の細かい段差や亀裂、セメントの分離や移動位置をきっちり拾われてました。一目見ただけで、現場のイメージが再現できるのです。すばらしい図面でした。欲しい内容を理解されているのでしょうね。
腕が良いので忙しい、腕が悪いのでヒマというのは、どの職にもある程度共通すると思います(実際はその上に商売上手・下手が加わって分かりにくくなるのでしょうけど)。
ボーリング屋さんもそうですよね。難しい現場、サンプリングの重要な現場ほど、腕の良いオペさんに話が行きます。
地質屋も設計、工事の事を知っている、何を求められているのかを理解している人ほど、話が来るのでしょう。
そのような事を感じた、2枚の測量図面でした。
先日、年配の測量屋さんと現場で打ち合わせをしていたのですが、その話し方が自信満々。その時はよく知っておられる方なのかなあ?程度に思っていました。次の日の午後に現場に行くと、既に作業を終えられていましたので、流石だなあと感心。
しかし、待てども成果が上がってきません。
結局、出てきたのが、1週間後。とんでもない図面でした。単点の表示が無い、マンガのような崩壊跡、横断と平面がまったく合っていない等々。そりゃ、早く済むはずです。ほとんど測っていないのですから。
もう一つの現場では、急いでいます!というのに、移動杭の初期値を測ったっきり、なかなか現場に現れない測量屋さん。しかし、成果を見て驚きました。地盤の細かい段差や亀裂、セメントの分離や移動位置をきっちり拾われてました。一目見ただけで、現場のイメージが再現できるのです。すばらしい図面でした。欲しい内容を理解されているのでしょうね。
腕が良いので忙しい、腕が悪いのでヒマというのは、どの職にもある程度共通すると思います(実際はその上に商売上手・下手が加わって分かりにくくなるのでしょうけど)。
ボーリング屋さんもそうですよね。難しい現場、サンプリングの重要な現場ほど、腕の良いオペさんに話が行きます。
地質屋も設計、工事の事を知っている、何を求められているのかを理解している人ほど、話が来るのでしょう。
そのような事を感じた、2枚の測量図面でした。
2012年7月22日日曜日
Portland Cement Hydrates with PHREEQC
以下のモデルを数年前に実施した試験条件に合うようアレンジし、計算してみました。
http://phreeqc.blogspot.jp/2012/07/decalcification.html
(PHREEQC の標準 DB を利用した論文は当たりが見つかりませんでした。)
最初は、うまいくか見てみよう!程度に考えていたのですが、予想外にうまくいきました。結果は以下の通り。
コンセプトモデルでは、セメント側の反応量として表面より単位厚(1cm)を考慮しただけなのですが、これはパラスタで決めると良いのでしょう。実務では安全側になるよう配慮すればOKですね。
また、実験値は3種の流速による結果なのですが、何と kinetic ではなく、局所平衡で計算しています。この仮定により初期に若干の影響が出ているようですが、実務上は問題ないでしょう。つまり、今回の地盤の流速程度であれば、比表面積をパラスタする必要がないのです。この前取り寄せた CEMDATA 関連の論文に、kinetic と equilibrium について述べられていた箇所があったので、もう一度見てみましょう。
詳細はもう少し詰めないといけないのですが、それでも見通しが立ちましたね。以前は移流分散のみでコンクリ打設の影響を計算していましたが、今後は反応も組み込めそうです。
http://phreeqc.blogspot.jp/2012/07/decalcification.html
(PHREEQC の標準 DB を利用した論文は当たりが見つかりませんでした。)
最初は、うまいくか見てみよう!程度に考えていたのですが、予想外にうまくいきました。結果は以下の通り。
コンセプトモデルでは、セメント側の反応量として表面より単位厚(1cm)を考慮しただけなのですが、これはパラスタで決めると良いのでしょう。実務では安全側になるよう配慮すればOKですね。
また、実験値は3種の流速による結果なのですが、何と kinetic ではなく、局所平衡で計算しています。この仮定により初期に若干の影響が出ているようですが、実務上は問題ないでしょう。つまり、今回の地盤の流速程度であれば、比表面積をパラスタする必要がないのです。この前取り寄せた CEMDATA 関連の論文に、kinetic と equilibrium について述べられていた箇所があったので、もう一度見てみましょう。
詳細はもう少し詰めないといけないのですが、それでも見通しが立ちましたね。以前は移流分散のみでコンクリ打設の影響を計算していましたが、今後は反応も組み込めそうです。
ラベル:
C-S-H,
PHREEQC,
熱-水-応力-化学連成
豪雨による斜面崩壊
昨年の今頃も、地すべりと崩壊について考えていますね。
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/07/blog-post_27.html
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/07/2_29.html
今年の道路災を見ながら思ったのが、崩壊のメカニズムは何だろう?という事。
冠頭部に水みちがなく、噴き出した形跡がありません。道路直下は盛土だからでしょうか?今まで見てきた自然斜面の崩壊跡には多く認められたのですが。
また、崖錐と風化土、岩盤など、明瞭な透水係数の差がある箇所ですべっているようにも見えません。不飽和浸透が岩盤に達し、飽和浸透流(水圧)が発生するといった事でもないようです。風化土ですからサクションの開放も可能性は低いでしょう。
そうすると、残るのは荷重でしょうか。不飽和領域への雨水浸透による荷重増加です。ただし、重たくなって崩れるというのは想像できますが、今回の雨でないと壊れなかったという検証が必要でしょうね。浸透流で通常の雨と今回の雨の両方を降らせ、浸透量を単体に荷重として加え安全率を求めるといった手法でしょうか?浸透流の結果をSSRに引き継いでも良いかも知れません。いずれにしても数値実験が必要でしょう。でも、そう簡単には解決しないでしょうね。
表流水の影響はどうでしょうか?
表流水が流れ込み、表層数cm~数10cmの小さな崩壊が発生。あるいは削剥。それらが 拡大し、大きな崩壊につながったという解釈。これは見ていませんので分かりませんが、流れ込んだ跡が路面に残っている箇所もありますので、ないとはいえないでしょう。
うーん。わかりません。
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/07/blog-post_27.html
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/07/2_29.html
今年の道路災を見ながら思ったのが、崩壊のメカニズムは何だろう?という事。
冠頭部に水みちがなく、噴き出した形跡がありません。道路直下は盛土だからでしょうか?今まで見てきた自然斜面の崩壊跡には多く認められたのですが。
また、崖錐と風化土、岩盤など、明瞭な透水係数の差がある箇所ですべっているようにも見えません。不飽和浸透が岩盤に達し、飽和浸透流(水圧)が発生するといった事でもないようです。風化土ですからサクションの開放も可能性は低いでしょう。
そうすると、残るのは荷重でしょうか。不飽和領域への雨水浸透による荷重増加です。ただし、重たくなって崩れるというのは想像できますが、今回の雨でないと壊れなかったという検証が必要でしょうね。浸透流で通常の雨と今回の雨の両方を降らせ、浸透量を単体に荷重として加え安全率を求めるといった手法でしょうか?浸透流の結果をSSRに引き継いでも良いかも知れません。いずれにしても数値実験が必要でしょう。でも、そう簡単には解決しないでしょうね。
表流水の影響はどうでしょうか?
表流水が流れ込み、表層数cm~数10cmの小さな崩壊が発生。あるいは削剥。それらが 拡大し、大きな崩壊につながったという解釈。これは見ていませんので分かりませんが、流れ込んだ跡が路面に残っている箇所もありますので、ないとはいえないでしょう。
うーん。わかりません。
2012年7月18日水曜日
LUMIX DMC-FT3
現場用のカメラが壊れたため、新品を購入してきました。
広角以外は特にこだわりはなかったのですが、故障理由が「レンズエラー(たぶん、埃か衝撃)と浸水(たぶん、雨)」だったため、防水・防塵を優先しました。事前に調べることなく近くの電気屋さんに立ち寄ってみると、数種類ありました。で、選んだのが Panasonic LUMIX DMC-FT3 。1万9800円也。価格.comよりも数千円安いので、まあ、お買い得だったのでしょう。既にFT4という機種がHPに載っていますので、去年のモデルのようですね。
GPS、高度計/気圧計、方位計がついる多機能カメラ。これらの精度はそれほど期待していませんが、忘れ物の多い私にとって「 GPS の電池が切れた!」「高度計忘れた!」などという場面では役立ちそうです。
で、早速 firmware を Ver.UP して、現場で使用。
撮影自体は特に問題なかったのですが、GPS の捕捉と更新が遅すぎ。自動更新してくれるのですが、5分以上間隔があきます。その間に違う場所に移動していますから、全く使い物になりませんでした。更新間隔についてマニュに記載がありませんので、修正もできません。スマートフォンでもしっかり追ってくれるのですが。
良い点も。カシミール3Dで写真をブラウズすると、隅に小さな矢印が表示されています。撮影方位がEXIFに記録されており、それを表示しているようです。素晴らしいですね。いえ、良いのはカシミールか。
GPS 以外は特に問題なし。高度計/気圧計は即時更新されますね。接写も綺麗に取れています。
今後の GPS 関連の firm 更新に期待しましょう。
広角以外は特にこだわりはなかったのですが、故障理由が「レンズエラー(たぶん、埃か衝撃)と浸水(たぶん、雨)」だったため、防水・防塵を優先しました。事前に調べることなく近くの電気屋さんに立ち寄ってみると、数種類ありました。で、選んだのが Panasonic LUMIX DMC-FT3 。1万9800円也。価格.comよりも数千円安いので、まあ、お買い得だったのでしょう。既にFT4という機種がHPに載っていますので、去年のモデルのようですね。
GPS、高度計/気圧計、方位計がついる多機能カメラ。これらの精度はそれほど期待していませんが、忘れ物の多い私にとって「 GPS の電池が切れた!」「高度計忘れた!」などという場面では役立ちそうです。
で、早速 firmware を Ver.UP して、現場で使用。
撮影自体は特に問題なかったのですが、GPS の捕捉と更新が遅すぎ。自動更新してくれるのですが、5分以上間隔があきます。その間に違う場所に移動していますから、全く使い物になりませんでした。更新間隔についてマニュに記載がありませんので、修正もできません。スマートフォンでもしっかり追ってくれるのですが。
良い点も。カシミール3Dで写真をブラウズすると、隅に小さな矢印が表示されています。撮影方位がEXIFに記録されており、それを表示しているようです。素晴らしいですね。いえ、良いのはカシミールか。
GPS 以外は特に問題なし。高度計/気圧計は即時更新されますね。接写も綺麗に取れています。
今後の GPS 関連の firm 更新に期待しましょう。
2012年7月17日火曜日
OSASI
梅雨も明け、地すべり挙動も鈍化しそうですね。
この時期、災害対応で人がいないのですが、地盤伸縮計をつけてきました。後輩を連れて2人で作業です。暑い中、運搬・設置・通信確認・撤去まで3時間ほど。(ついでにBTVもOJT。いい絵は取れませんでしたけど。)
機種は OSASI さんの SLG-100。他支店に転がっていましたので、NetMAIL-1といっしょに設置しました。この機種は初めてなのですが、まあ、仕様は他社の自動観測機種と大きく変わらないでしょう。ネットにつなげてデータを回収し、サーバーへUPするだけです。
現場では何事もなく通信できたのですが、実は事前の室内でのテストは散々でした。いえ、ハードが悪いのではなく、社内の連絡不足で、解約している機種で通信しようとしていたのです。いくらやっても通信できず、OSASI さんも巻き込み、ひと騒動でした。OSASI さんの神対応に随分助けられました。おなじサービス業として、見習わないと。
水位計も用意しました。既に新しい機種から持ち出されており、「さあ、付けよう」と思った時には在庫なし。まあ、こちらは連続でデータが取れていたら問題ないですから、古い DLCOS-2000 を用意。テストした4台中1台は壊れていました。2世代前ですから、もう寿命なんでしょうね。
VU-50のキャップをサンダーで細工し、ケーブル留めを作りました。昔使っていた市販の留め具がもう売っていないのです。でも、良い感じに仕上がりました。
伸縮計の塩ビ、支柱等の通りもバッチリ、キャップの加工もバッチリで、ちょっとした満足感のある1日でした。
この時期、災害対応で人がいないのですが、地盤伸縮計をつけてきました。後輩を連れて2人で作業です。暑い中、運搬・設置・通信確認・撤去まで3時間ほど。(ついでにBTVもOJT。いい絵は取れませんでしたけど。)
機種は OSASI さんの SLG-100。他支店に転がっていましたので、NetMAIL-1といっしょに設置しました。この機種は初めてなのですが、まあ、仕様は他社の自動観測機種と大きく変わらないでしょう。ネットにつなげてデータを回収し、サーバーへUPするだけです。
現場では何事もなく通信できたのですが、実は事前の室内でのテストは散々でした。いえ、ハードが悪いのではなく、社内の連絡不足で、解約している機種で通信しようとしていたのです。いくらやっても通信できず、OSASI さんも巻き込み、ひと騒動でした。OSASI さんの神対応に随分助けられました。おなじサービス業として、見習わないと。
水位計も用意しました。既に新しい機種から持ち出されており、「さあ、付けよう」と思った時には在庫なし。まあ、こちらは連続でデータが取れていたら問題ないですから、古い DLCOS-2000 を用意。テストした4台中1台は壊れていました。2世代前ですから、もう寿命なんでしょうね。
VU-50のキャップをサンダーで細工し、ケーブル留めを作りました。昔使っていた市販の留め具がもう売っていないのです。でも、良い感じに仕上がりました。
伸縮計の塩ビ、支柱等の通りもバッチリ、キャップの加工もバッチリで、ちょっとした満足感のある1日でした。
2012年7月15日日曜日
計測変位からすべり面の推定
櫻井先生の手法で、計測変位からすべり面を推定してみました。
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/08/blog-post_22.html
この現場は切土前の調査が実施されています。そのため、ある程度の地質状況は分かっていました。そこからすべり面形状を推定していたのですが、今回の結果がよく似た形状になりました。これは予想以上でした。
使用したデータは竣工時の横断と、現在の横断です。これを重ねてCADで絵を描くだけですから、非常にお手軽で効果的だと思います。
そういえば、土研さんも研究されていたようですが、成果はまだ世に出ていないようですね。
いずれにせよ、数を集め、手法を評価する価値はありそうです。
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/08/blog-post_22.html
この現場は切土前の調査が実施されています。そのため、ある程度の地質状況は分かっていました。そこからすべり面形状を推定していたのですが、今回の結果がよく似た形状になりました。これは予想以上でした。
使用したデータは竣工時の横断と、現在の横断です。これを重ねてCADで絵を描くだけですから、非常にお手軽で効果的だと思います。
そういえば、土研さんも研究されていたようですが、成果はまだ世に出ていないようですね。
いずれにせよ、数を集め、手法を評価する価値はありそうです。
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