2012年3月14日水曜日

国総研・土研 東日本大震災報告会 on USTREAM

今日はCAD作業をしつつ、解析用PCでパラスタ & USTREAM を垂れ流していました。

国総研・土研 東日本大震災報告会が生配信されていましたので、大事なところは時々キャプチャーしつつ流していました。ありがたいです。接続数は少ないようでしたが、今後も取り組んでいただきたいものです。

第一印象として、「1年間、よく頑張られた」でした。実動部隊のことを思うとぞっとしますが、ある一定の成果を各部署が1年でまとめたことは素晴らしいと思います。今後も国民のために頑張っていただきたいですね。

印象に残ったのは盛土の話。軟弱地盤上の河川堤防や道路盛土が圧密沈下し、地下水の中に入り込む。ここまでは設計通りでしたが、その部分が液状化を起こす。そして崩壊。そのような事例を2人の講演者が紹介されていました。今後は盛土の液状化対策も指針に入るのでしょうか?

もう一つ。道路橋示方書は今回の地震の結果を時間的に取り込めないと思っていましたが、きちんと反映されたそうです。素晴らしい。

さらに。先日後輩と津波シミュの話をしていたのですが、なぜ忙しくなるかという背景が分かりました。来年度は大変でしょう。私は計算できませんが、機会があればお手伝いしたいと思います。


いずれにしても、今回報告されたような経験と知見は、今後還元しなければなりません。取り込まれた各マニュアルを読み、背景を確認し、問題に対し(マニュ以上の)最善の選択ができるよう準備しなければなりません。焦らずに行きましょう。

2012年3月13日火曜日

Hfo と重金属

昨日より PHREEQC で吸着のパラスタをしています。

As など6種の重金属の全含有量試験結果を Hfo の吸着で再現。その後、溶出量を計算し溶出試験結果と比較することで、そのコンセプトを検証する方針です。

まあ、もう慣れましたが、水質試験結果が全く足りません。メジャーイオンを測っていませんし、河川水や地下水の水質、重金属含有量も測定されていません。inputが不明ということです。
土の重金属含有量、溶出量しか測っていないのですが、基準や仕様がそのようになっていますので、技術者に「足りない」という意識は生まれないでしょう。

仕方ないので濃度比だけ変えながら計算を始めました。HfO の量を固定し、それに適当な濃度の溶媒を移流のみで通過させ、重金属を付着させます。その結果が各元素の含有量と同程度になるようパラスタを行うわけです。浸透流で初期定常をとるのに似ています。
が、これが結構難解。ある元素の濃度を上げると、他元素(錯体)の吸着の再現性が悪くなるという悪循環。まあ、当たり前のことなんですが、影響しあうわけです。

で、2日間やってるわけですが、まだ合いません。一回の計算に十数分~数時間かかりますので、なかなかはかどりません。
残念ながらパラスタの途中でコンセプトが誤っているということは分かってしまったのですが、一回も合わずじまいで終わるのも気持ち悪いので、最後までやってみようと思います。
違うということを証明することも大事ですからね。

2012年3月11日日曜日

「自然」の常識

東日本大震災から1年がたちました。

行政、電力会社、住民、それぞれの立場で様々な行動が報道されました。
まあ、これだけの大事なのに「智に働けば角が立つ」のか、初動からして難解な行動も多々ありました(角を残しながらも智に働いた方もいらっしゃったようですが)。
政治家も含め「人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人」だったということでしょう。

そのような世で技術者ができる貢献というのは、ある種のサービスなのかもしれません。「人」が欲しいと言われるものを御希望に沿った形で提供する。評価基準は「 人 」の常識(と我利私慾)。適度に技術的であるとみなして量産できる、あるいは高度な技術と「人」が評価したものを提供し、利益を得るサービスです。

津波や原発事故がターニングポイントになろうかと思われました。が、この1年の流れからみても、主体は「人」の常識+αから「自然」の常識へシフトしないようです。まあ、「人」が住む世の中ですし、「人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい」ということです。そこは世の常、受け入れるしかないのでしょう。

2012年3月10日土曜日

地中レーダー探査

さすが年度末。疲弊気味。
今年度は仕事の発注が遅かったためか、3月は週1納品+週1検査+現場監理3つ。
まあ、今だけです。

今週、地中レーダー探査を実施してもらったのですが、これ、原理がようやく分かってきました。
電磁波を出し、反射波を拾う。その振幅強度と時間を計測し、時間(深度)方向に強度に応じた色を割り振る。それを2次元で図化すれば、結果の出来上がり。

時間から深度を出すには、速度が必要です。電磁波の場合は土の比誘電率が分かれば算出できます。詳細はAISTのHPで紹介されています。
v-c/√εr
http://unit.aist.go.jp/georesenv/explogeo/tansa-radar.html
話はそれますが、TDRも誘電率を利用しています。

現場では、既知の空洞(暗渠など)の深度を測定し、比誘電率を決定します。これで土の不均一性を均して取り込み、評価することが可能となります。このキャリブレーションができない場合は、まったくの「推定」になります。この辺が表面波や弾性波と異なるところでしょう。
また、表面波や弾性波のように初めて到達する波を観測する手法とは異なり、原理的には音波探査と同じように多重反射が出ると考えた方が良いでしょう。
深度・解像度に応じ使用する周波数を変えるのはラジオのAM/FMに似ているでしょうか?表面波にも似ていますね。

いろいろな手法を理解することは重要です。
自然は単純ではないですから。

2012年3月7日水曜日

雨後の現場

今日は造成地の計画がある現場へ行きました。

前日まで降り続いた雨のせいか、山裾の細い道の入り口近くから、多くの湧水。風化流紋岩の露頭が見えましたので、水を多く含む山だなあと感心しながら入って行きました。
ところが、なんだか山の様子がいつもと違います。湧水が異常に多いのです。コンクリート舗装の脇から出ている湧水はだんだん多くなり、やがて舗装の上を流れていきます。
使われなくなった谷部の水田では藪の中から流水の音がします。かき分けて踏み込むと、そこは池のようになり、小さな滝のように下段の水田へ流れ込んでいます。
この上に造成盛土をするのか・・・と思い、やっと「谷埋め盛土」というキーワードが頭に浮かびました。まさに、the 谷埋め盛土なのでしょう。

晴れている時は、このキーワードと結びつかなかった=危険と感じなかったのですが、雨後の現場を見ると一気に不安になりました。想像力の欠如です。ダメですね。
以前、上司から雨の後の現場を見るのも大事といわれていましたが、なかなか天候にあわせて現場に行く事はできません。しかも、「不安がない」=「問題がない」=「見えた気になっている」現場では余計です。反省です。

表流水は水路による縁切りで何とかなるでしょうが、そこには湧水もあるはずです。暗渠で対応できるのでしょうか?底面は対応できても、側面の湧水はどうすべきでしょう?盛土材は大丈夫でしょうか?この段階でできることといえば湧水地点のプロットと、量の把握でしょうか?どうすれば設計に反映することができるでしょう?どうすれば現場を見ない設計者やお客様と、この「不安」を共有することができるでしょう?・・・などと、その後も考えていました。

立ち入り禁止の土地もあるので限界はあるでしょうが、今、できることはしておきましょう。

2012年3月5日月曜日

圧密沈下計算

圧密沈下計算をマスターしていません。

と言いますか、手計算でできる程度のことはしたことがあります。何cm沈下して、何日かかるか、その結果を出す程度です。FEMでも2次元であれば、容易に結果を出せます。個人の努力で可能な範囲はカバーする努力を心がけています。
しかし、この年にして肝心の経験が乏しいため、それらの結果が現実的な値なのかどうか判断できません。一番重要な部分が足りないのです。まだまだ経験豊富なプロに教えていただき、施工結果を確認しないといけない初心者レベルです。(圧密に限ったことではないですが、この辺の経験の伝達、うまい方法はないでしょうか?)

今、(3月のこの時期に)2現場の監理をしていますが、両方ともお客様曰く「想定外」の軟弱粘性土が出てきました。どちらの現場も標高はTP1~3m付近ですから、掘れば海成層が出るのですが。
その内1箇所は圧密・一軸用のTWサンプリングを行いました。今後、教えていただきながら計算しないといけません。もう一か所は圧密を考慮した追加調査計画を立てないといけません。大至急です(3月のこの時期に)。

そういえば、深部より洪積>沖積海砂>陸砂>海砂>海成粘土(海進ピーク)>海砂>汽水砂>盛土というように、初めて海成層の下部に陸成層(川砂?)を見ました。薄層ですが、見た目でわかる程、色、oxidation、硬さが異なっています。CNS分析で裏をとる必要もないくらい明瞭です。
これ、1万年前の停滞時のものでしょうか?面白そうです。そういえば、大学の先生が学生に軟弱を見せたいと言っておられましたので、見ていただきましょうか?4月にコアが残っていれば。

まあ、良い機会ですので、いろんな方から、しっかり知識と経験を吸収させていただきましょう。

2012年3月1日木曜日

レーダー探査と鉄筋

数日前、設計者の方から相談がありました。

「アスファルト舗装の下に、旧コンクリート舗装が入っている範囲、その厚みや下側の空洞の有無などを面的に調べられないか?」
コンクリ舗装には鉄筋が入っていますので、地中レーダー探査は適用できない、コア抜きしかないという結論を返しました。もちろん、私以外に聞かれた方も、同じ回答だったようです。

その後、数日たってふと、「レーダー探査で鉄筋の有無がわかるので、敷設範囲はつかめる」ということに気付きました。情けない半面、少し嬉しかったですね。逆転の発想です。

鉄筋があると(空洞の)探査ができないという短絡的な思考によって、結論を誤りました。何事も柔軟でないといけません。