先日、石割りの実演を見せていただきました。
2m角の石が、5cmほどの楔で綺麗に割れました。面白いですね。
割れた面は少ししっとり。観察しても割れた方向の「目」はわかりませんでした。
石工さん曰く、この山は水平方向が一番割れやすいとのこと。じっと見ると、確かに鉱物にクラックが見えます。目がそろっているようです。これはσ3方向、応力解放でしょう。
実際に割るのは、この水平方向ではなく、次に割れやすい南北方向。水平方向にマーキングして、上下方向を合わせて設置し小割するそうです。周辺の山は大体同じ方向で割れやすいとのことですので、応力履歴と関係しているのかなあ、と考えながら見ていました。
そういえば、落石源の撤去現場では石工さんを呼ぶことがあるそうです。先輩曰く、たいていの石は割ることが可能で、小割してモノレールで運び出されるそうです。製品にしない(綺麗に割る必要がない)のであれば、向きは関係ないのかもしれません。
小さな力で綺麗に割る方法を見出した昔の人には感心します。素晴らしい。
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