2017年3月27日月曜日

VR / AR

後輩より相談

「VR ヘッドセットを購入するが、何か使い道ありませんか?」

後輩はシミュレーション結果を表示するために、展示会などでヘッドセットを使っています。コンテンツが大がかりですので1式レンタルしていたのですが、そろそろ購入するとのこと。ただ、用途がそれだけだともったいないので、他に何か使い道はないか?という意図でした。

ないですね。
今まで、住民説明用に Infraworks でモデルを作成したことがあります。思いつくのは、これをVRデータとして取り込む程度です。が、これは本来は設計者のプレゼンの場でしょうし、3次元設計が前提です。音も不要です。

後輩が言うには、Navis からでも VRデータを吐き出せるとのこと。
具体的には以下のリンクにあるように、データをクラウドでレンダリングしてパノラマ表示にしているだけのようです。FBX 経由で Infraworks のデータも、対応可能となっています。Navis 系のテクスチャ―ですので、3ds Max 経由だと飛んでしまうでしょうね。
残念ながら定点のみで、BIMx のようなウォークスルーはできません。やはり、BIM は CIM より一歩進んでいます。

私の仕事以外では、重機の遠隔操作に利用できそうです。無人重機の操作において、備え付けられたカメラを見るより、ヘッドセットの方が見たい方向をすぐに見ることが可能ですし、音も聞けて操作しやすいと思います(30分ほどで酔うかもしれませんが)。私が知らないだけで、既に開発済みかもしれません(と思って調べてみますと、ありました)。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO11989150S7A120C1TJM000/
基本、ゲームが出発点ですので、こういった利用法であれば現段階でもいくつかあるでしょう。そういえば、塗装の訓練に利用しているニュースも見たことがありますね。

将来的には VR でなく、CAD 段階の計画構造物を AR データとして利用することが主流になるでしょう。現位置にデータを綺麗にはめ込むにはコツが必要でしょうが、 それも GPS とマーカーの併用、アルゴリズムの改善等で解決されると思います。

ま、3次元設計、測量、調査が先ですね。VR へ流用する技術や環境は既に整っていますが、業界のヒトにとっては、まだまだ遠いかもしれません。


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