2014年1月12日日曜日

CIM がブーム?

CIM 業務を担当されている方からメールがありました。

私が Infrastructure Design Suite premium のライセンスを持っていると聞かれたのでしょう。ソフトに関するスキルとライセンスの情報を求めてこられました。私の場合、国交省のCIM 試行業務とは関係ありません。必ずしも IDS = CIM ではありませんが、勘違いされたのでしょう。

ブームなのか、CIM 関連の本も数冊出ています。それらのほとんどは、地表から上の話(トンネルは別)。地質の話は殆どないですね。ま、国交省さんも、基本は設計以降の工程をメインとされているようですので当然ですが。
CIM の利点で強調されているのは、3次元から2次元を切り出せることと(初年度では2次元から3次元を作ったようですが)、オブジェクトに属性(部材の仕様など)を持たせて整理できること、でしょうか。ま、前者についてはCIMの利点というよりは3次元の利点だと思いますが。

シミュレーションも地上部の話ばかり。地下の話は全くないですね。
これを機に、CAD と シミュレーションソフトの連携がさらに少し進んでくれたらありがたいですね。


個人的には、CIM については静観しています(営業戦略としての視点は別です)。
3次元地質モデルの作成やシミュレーション、可視化ソフトへの受け渡しについては現段階である程度対応できていますし、既にその利点を享受しています。また、構造物の設計者ではないので、第三者的に見ることができるということもあります。
一方、ソフトの維持は高価ですし、3次元モデリングや可視化を行うには、それなりのスキルとPCスペックが必要です(それらのメンテナンスも必要です)。会社として利益を出す見込みがないと、簡単には人、物に投資できないでしょう。
データの授受も問題になるでしょう。いえ、フォーマットは大きな問題にならないと思いますが、ハードの問題が出てくるでしょうね。お客様の環境では開くことすらできないモデルもでてくるでしょうから。その原因がOS、メモリー、GPU(OpenGL、グラフィックメモリー)、ソフトなのか切り分けて納めるためには、最低限のPCの知識も必要です。
さらに、自然相手の土木という性質上、どんなに頑張っても「現場合わせ」は必要になると思います。そういう意味では橋梁など自然の要素が少なく、建築の要素が強い構造物などから採用され始めるかもしれませんね。日本のベンダーが後発で良いソフトを発売すればさらに流れも変わるため、今後の動向を見守るのことが必要なのでしょう。

ただ、技術者としては、自分の専門分野で CIM に対応できるスキルを持ち、業務内容によって2次元か3次元かを選択できる能力が必要とされるようになったと思います。逆に言えば、「対応できない」だけはダメになったということです。

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