付加体の地層の場合には、地層よりも、むしろ、それを切断する断層や付加作用の時にできた剥がれやすい面構造のことも考慮する必要がある。地層や面構造は受け盤であるが、小断層を考えると流れ盤である、ということもあるのである。以前、深層崩壊を特集したNHKスペシャルで“流れ盤”という用語が使われていましたが、先生の真意はこういうことなのでしょう。
http://phreeqc.blogspot.jp/2012/09/blog-post_2.html
http://phreeqc.blogspot.jp/2013/06/blog-post_5120.html
個人的には、「小断層や面構造にもいろいろな方向がある。が、斜面では流れ盤方向の面で岩塊が外れやすい。そのため、崩壊後は流れ目の亀裂が目立つ」というところかと思います。面が露出すると、そこに入る亀裂はほとんど見えなくなりますので。
当然、ケスタのような地形や崩壊斜面の方向性に偏りがあるなら、素因として面の卓越方向があるのでしょう。ですが、その方向性から外れた崩壊斜面で何が起こっているのか、あるいは卓越方向の斜面でも崩壊しなかった箇所に何が起こっているのか説明を求められるでしょうね。
そうしだすと、「調べていない斜面は予測できない」という着地点になりかねません。崩壊予測が停滞している一因ともありますので、それは仕方ないものとして、定性的かつ大局的な研究をされていらっしゃるのかもしれません。
久しぶりの、地質屋さんの本でした。実務には直結しませんでしたが、読み物としては楽しめました。p149あたりのスケッチの話なども、共感しながら読んでいました。
休みの息抜きにはちょうど良い本でした。
そうしだすと、「調べていない斜面は予測できない」という着地点になりかねません。崩壊予測が停滞している一因ともありますので、それは仕方ないものとして、定性的かつ大局的な研究をされていらっしゃるのかもしれません。
久しぶりの、地質屋さんの本でした。実務には直結しませんでしたが、読み物としては楽しめました。p149あたりのスケッチの話なども、共感しながら読んでいました。
休みの息抜きにはちょうど良い本でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿