post 処理も Fortran のプロンプトからバッチファイルを動かし、どこからどこまでのデータを変換するか指定するだけでした。
ParaView をインストールして表示すると、以下のような感じ。Case1です。
とりあえず、動きました。
i5-337U Single で約20分。かかりすぎですね。
さ、次は3次元です。
付加体の地層の場合には、地層よりも、むしろ、それを切断する断層や付加作用の時にできた剥がれやすい面構造のことも考慮する必要がある。地層や面構造は受け盤であるが、小断層を考えると流れ盤である、ということもあるのである。以前、深層崩壊を特集したNHKスペシャルで“流れ盤”という用語が使われていましたが、先生の真意はこういうことなのでしょう。
斜面崩壊は全国各地で毎年のように発生している。しかし、どうして“その場所”で“そのとき”に崩壊したのかを説明することは容易でない。同様の斜面の中で、なぜその斜面だけが崩壊したのか、また、これまで崩壊せず、なぜそのときに崩壊したのか、説得力のある説明が困難な場合が多いからである。その理由のひとつとして、崩壊斜面と非崩壊斜面の間に、もともと決定的な差がないことが挙げられる。自然斜面は過去に何度も豪雨や地震の試練を受けているため、崩壊しやすい斜面は既になくなり、少々の豪雨や地震では崩れにくい斜面だけが残っている。すなわち、自然斜面の崩壊には過去の崩壊履歴が大きく影響しており、崩壊の繰り返しで自ら地盤条件を変えることにより、斜面が崩れにくくなると一種のフィードバック作用が働いている。非常に共感できる内容です。
崩壊の危険性のある地層が分かったとして、どこが崩壊する危険性が高いのかを厳密に議論するには、いろいろな要因と理屈を考える必要がある。弱層のせん断強度、事前の降雨、地層の傾斜、斜面の下部切断の有無とその影響、それに地震動自体も問題になる。私に言わせれば、これらを明快にすべて説明することができるとしても、それは私の仕事ではないし、その結果をあまり信頼する気にもならない。確かに、それは技術者の仕事ですね。