2013年12月28日土曜日

技術者の階段

御飯を食べながら録画していたTVを聞いていると、おおぉ、というセリフが。

リーガルハイ2で伊東四朗さん(被告側)が言われたセリフ。
そもそも才能なんてものはな、自分で掘り起こして見つけるものなんだ。
俺だって天才なんかじゃない。
誰よりも必死で働き、階段を1つ1つ、踏みしめてきただけだ。
振り向いたら、誰もついてきてない。
怠けた連中がふもとでこうつぶやく。
「あいつは天才だから」
冗談じゃない!
正論です。
が、サラリーマン技術者は言えないセリフです。基準はあくまで努力している技術者と、していない方の平均、あるいは上司の技術レベルや価値観です。

先日の忘年会で、後輩の大残業、ストレス太りの話が出ました。「上司が仕事をしないので、仕方なく上司の仕事をやっている」と嘆いていたのを常に聞いていましたし、仲間内ではその上司が仕事をしないことで有名でした。実際、昨年度は私の1/10以下の生産でしたので、十分予想できたことです。しかも、太りだしたことを言い出したのが仕事を後輩に頼んでいるその上司自信。後輩は何も言えず。
で、思わず、その上司に「もう少し仕事がんばってもらえたら、」と言ったら、激高されました。コンプレックス & NG ワードだったのでしょうか。プライドを大きく傷つけてしまったようです。その後はコンコンと、自分は頑張っていることを主張されていました。謝ったのですが、それでも怒り心頭のようでした。別の上司や後輩はその上司より仕事を多く抱えていたのですが、もうそれ以上話すのはやめました。そういえば、昨年度も別の方に突っ込まれて、憤慨されていたようです。その位置における、それなりの言い分はあるのでしょう。

将来、他の方が階段のどの位置にいて、自分がどこにいるということを正しく理解するとともに、そこで生まれた差が何だったのかを判断し、努力し続けることが、技術者として必要だなあと感じたセリフと出来事でした。


もう一つ。原告側のセリフ。
すぐに追い抜いてやる、王様の椅子は俺がもらう。
あんたのより遙かにどデカいピラミッド作ってやるよ!
コチラはセリフ自体に別に共感したわけではありません。ピラミッドというキーワードに引っかかりました。解釈は異なるかもしれませんが、はるかにでかいピラミッドを作ろうとすると、基礎の幅を大きくする必要があるなあと、いまさらですが感じました。
地質屋さんは地質だけをやっていてプロになれるわけではありません。数学・物理・化学の基礎力、工学など他分野の知識や表現技術、あとは現場での経験を大事に、幅広く身に着ける必要があります。基礎を固め広げ続けることと、コア技術を伸ばすこと、両者が技術者には必要なのでしょう。

良い気分転換になりました。

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2013/12/29追記
会社に行くと、激怒した上司とは別の上司が出社されていました。明日も現場へ行くとのこと。私もまだまだ努力が足りません。

2013/12/31追記
ここまではひどくないですが、訳アリ感含めて似ていますね。ヨイショしとけばいいんでしょうけど。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12106710507

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