2012年2月1日水曜日

Jarosite の生成 その2

Jarositeに不飽和な問題の続きです。
http://phreeqc.blogspot.com/2012/01/jarosite.html

前回のモデルでは、K-Jaに不飽和でした(SI=-7.6)。
しかし、Alunite のSIが16。研究職に指摘され、現場で再度サンプリング。赤黒い析出物をXRDでチェックしてもらうとAluniteでした。汚れか、Fe の酸化物or水酸化物かと思いこんでおり、ノーチェックでした。

そこで、PHREEQC 上で Alu を析出させてみました。結果、析出でKを消費したので、K-Ja の SI がより低くなってしまいました(SI = -30)。

その後、いくつか現実味のある鉱物組み合わせでチェックしていくと、以下の条件が必須となることが分かりました。
  1. Alu の析出が必須
  2. K のソースを加えることで K-Ja が過飽和になる
XRD などのチェックで把握しきれていないKのソース(例えば K-fsp など)があるはずです。しかも、K/Al が高くないといけません。

実際は local equilibrium に達していないでしょうから、これらの計算通りの答えにハマることはないでしょう。しかし、定性的には十分な Alu, K-Ja の析出モデルができました。

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