2023年8月6日日曜日

学習データと生成AI

先輩君が画像から砂防施設の被災箇所を探せないか後輩君と相談していました。

それはCNN等、NN系を利用すれば比較的簡単にできそうだと思ったのですが、先輩君が否定的。学習データがないから、というのが理由だそうです。
いえ、学習データなんてこれまでの被災画像を集めたり、ネットで拾ってくれば最小限は集まるはずです。スケールを変えたり、回転させたりといったデータ拡張(水増し)ありきですので、数百枚集めたら問題ないはずです。
と説明ししましたが、理解できなかったのか反論なく、無駄にハードルの高い方法を選択されたようです。定点カメラでもつけておけば楽なのでしょうが。

近年は生成AIが流行っていますので、それで被災画像を作成したり、逆に作成された絵と似た絵を検索で探したり、ということもできそうです。

ということで、作ってみました。
お手軽に Being Image Creator です。

まずは、「災害 砂防」で作成。
これは、one piece でしょうね。砂防 ⇒ SABO ⇒ サボで引っかかったのでしょうか。

「被災した砂防ダム」
これはデカい。ダムで引っかかるようです。

「崩壊 小さなダム」
これだとダムかどうかわかりません。

「崩壊 小さなダム 渓流」
それっぽいですが。この辺が限界でしょうか。

「崩壊 小さなダム 渓流 被災」
壊れた家?が覆い被さっているように見えます。

「崩壊 ダム 渓流」
何かが壊れているような気もしますが。

「崩壊 小さなダムの一部が壊れる 渓流」
背景は中国の山でしょうか。

「崩壊 小さなダムの一部が壊れる 渓流 日本」
背景が見慣れた日本になりました。

「崩壊 小さなダムの一部が壊れる 渓流 日本 11月」
11月っぽい。相変わらず、何が壊れているのかわかりません。が、生成された画像からWeb上の画像を検索するとダムばかり引っかかります。何を見ているのかわからないのですが、面白い。

イメージ通り、という画像はできませんでした。エッシャーのだまし絵のような画像もありました。
これらを共食いさせると、徐々に生成される画像の品質が落ちていくようですが、それを別の機械学習に食わせるとどうなるのでしょう?
画像生成AIに“AIが作った画像”を学習させ続けると? “品質や多様性が悪化” 「モデル自食症」に:Innovative Tech - ITmedia NEWS
予測精度が上がるかどうかはわからないですね。どなたか報告されているような気もします。


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