2022年2月20日日曜日

GEORAMA と GEO-Kit

地質の3次元化の問い合わせが寄せられるようになりました。

設計に使いたいと仰る積極的な方や、提案書に書いてしまったので仕方なくという消極的な方がいらっしゃいます。お客様の中には、明日までに事例が欲しいと仰る方も。皆さん、タイムリミットが迫って腰を上げ始めたというのは共通のようです。

現時点で、地質のモデリングは Civil3D+GEORAMA を選択せざるを得ないのでは、と考えていたのですが、設計者の視点では V-nas Clair + GEO_Kit で作成した支持層サーフェスで充分、とおっしゃる方もいらっしゃいます。後者のメッシュは粗く、ユーザー側で制御できないため意図した面ができないのですが、意外と受け入れられているようです。

面の推定方法は GEORAMA と GEO-Kit で同様のアルゴリズムが使われています。
面の優先順位指定方法は GEORAMA に実装されていますが、GEO-Kit にはありません。
ボーリング読み込みは両者とも xml 読み込みに対応しています。
属性は Civil3D → Navis で概ね作成できますが、IFCに出力できません。Civil3D 上で付与可能なソフトも販売されているようですので、今後はそちらが主流になるのかな。
V-nas Clair では i-ConCIM_Kit で 属性付与可能です。といっても、外部参照の属性ファイルはイチから作ることになります。外部参照しなくても、IFC 書き出し時に柱状図の属性が少しだけ付与されます。

地質のモデリングが必要であれば GEORAMA、ボーリングモデルの納品のみであれば GEO_Kit でしょうか。設計者の意向も確認したいですね。

隣の地質を担当している部署では今でも2次元の世界から出てこないオジサマが多く、CIM に迫られても対応しようと手を動かしている方はいません。CIM を振られたら、他支店に投げるのでしょう。一番のネックはソフトでなくココかもしれません。

 

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