2022年2月19日土曜日

Geo-Graphia

地層研さんの Geo-Graphia Ver.2.3 は、どこまで CIM に対応しているかを調べてみました。

別部署の先輩が購入したのですが、その部下がモデルの画像キャプチャーに使う程度で、ほとんど稼働していないようでした。
個人的には、地層研さんの地下水プリポストは問題が多く、サポートの対応も良くなかったので、現在使用していません(ブログ内をG-TRANで検索して、詳細を思い出しました)。が、Geo-Graphia は触ったことがなく、空いているなら CIM 機能だけでも把握しておこうと思い触ってみることにしました。

地層研さんのこだわりなのでしょうか、undo はいまだに実装されていません。操作性もイマイチ。後輩さん曰く、拡大すると落ちる現象は、引き継がれているようです。
そのあたりの作りは大きく変わらなかったのですが、export できる内容は増えていました。が、これもマニュアルを読むだけでは具体内容を理解できず。実際に試してみました。

export:
サーフェス(地形)
dwg:連結されたポリメッシュで出力
→これはCivil3DでTINサーフェス化可能ですが、地形はどのソフトでも作成できるので出番はないか。

地層モデル(地質)
dwg:地層境界面が連結されていないポリメッシュor3D面で出力
inp:ファイルは作成されるがParaViewで読めず。
stl:ファイルが作成されない。

地層モデル(ボーリング)
dwg:ファイルは作成されるが何も書き出されず。
stl:ファイルが作成されない。

ソリッドモデル
↑サーフェスモデラーのようで、ソリッドと言いながらもstl(サーフェス)を吐き出します。
dwg:ファイルは作成されるが何も書き出されず。
inp:ファイルは作成されるが何も書き出されず。
stl:ジオメトリをパーツ単位でEXPORT。
→相対位置関係を保ったまま blender でFBXへ変換可能。

本来はマニュアルに記載しておくべき内容ですが、多くの制限がありそうです。今回の試行で使えそうだったのは、、ナシかな。一般的なソリッドではなく、面なので。妥協して外側の形を見せるだけとしたら、stl でしょうか。

メッシング機能も以前と大きく変わらず、SoilPlus や FEA NX に比べると機能不足。
残念ながら、CIM にも対応しているとは言えません。柱状図xmlを読めませんし、N値も表示できません。ソリッドモデルをIFCに書き出すことも、属性を与えることもできません。あくまで3次元可視化ソフトの位置付けなのでしょう。

やはり私は使用することはないでしょうし、お勧めもしません。が、それを再確認出来た点はヨカッタ。
先輩さんの部署では元を取るまで使っていかざるを得ないでしょうね。オプションも含めると結構な金額でしたので。騙されたと思われるか、自分の目利きを後悔されるかはわかりませんが、いずれにしてもお気づきになるまで相当の時間がかかるでしょう。

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