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示方書では微動観測等の調査が基本のように書かれています。が、実際は解説により(2)の推定式を使用します。
(1)地盤の基本固有周期TG は,地盤調査等に基づき,適切に算出しなければならない。
(2)地盤の基本固有周期TG を,式(3.6.1)により算出する場合には、(1)を満足するとみなしてよい。
地盤の基本固有周期TG を求める方法としては,微動観測等により直接的に得る方法もあるが,微小ひずみ振幅領域における地盤の基本固有周期であれば実用上十分な精度を確保して地層ごとの厚さや平均せん断弾性波速度から算出できるため,地盤の基本固有周期TG は式(3.6.1)により求めてもよいことが規定されている。この式だと手計算でも答えを出せるのですが、層が複雑だと案外面倒です。
幸い、他の目的で微動探査を実施していましたので、今回はこの結果を利用することに。これなら実測なので直接的です。が、示方書では微動観測から基本固有周期を求める手順を、港湾基準のように規定されていません。
偶然、他目的で呼んでいた図書に関連内容が書かれていました。
鹿島出版会「活断層調査から耐震設計まで」
この図書では得られたスペクトルから判定していますね。発刊が2000年ですので、今なら H/V 含め評価する方が良いでしょう。ま、規定されていない以上、技術者が良いと思える手順で判断すれば問題ないということだと思います。
この図書、地盤種別についてもコメントされています。どこかで見た覚えがありますが、書き残しておきましょう。
I種地盤:良好な洪積層及び岩盤
III種地盤:沖積層のうち軟弱地盤
II種地盤:I,II種に属さない洪積・沖積層
建築・港湾・道路橋と、常時微動を公的に使いやすくしてもらえているのはありがたいことです。積極的に活用したいですね。
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