極小アレイに小アレイを組み合わせてみました。
今回は水平の堆積構造で、教科書的な地盤です。前回と異なり、急傾斜や地中構造物はありません。
得られたデータを BIDO で計算し、描画してみました。
まずは gnuplot での表示。
①\bin\gnpltbin¥wgnuplot.exe
②open(all files)で BIDO の結果フォルダ内の \RESULT\plot.gnplt
③paused OK を押して rayleigh 波を表示
④Axes-xrange 等変更し、paused cancel
⑤Replot を押すと、指定した範囲が拡大して描画される
鉛直動を見ると、SPAC、H0 を除けば大差ない分散曲線が得られています。
代表として CCA の結果を使って速度構造を計算してみました。
結果は良好。
極小アレイが4~15m、小アレイで10~30m程度の結果が得られています。重複部は似たような値でした。
両者の同じ周波数での速度は平均して合成。GAで逆解析をかけて速度構造を推定し、さらにそれをN値に変換してみました。付近の既往ボーリングと比べると、まあこの程度でしょうというレベル。大きく外れているわけでもなく、ばっちり合っているわけでもない。傾向は得られています。ま、物理探査ですので。
小アレイの v はやや高周波側まできれいに出ていました。速度構造にすると6~40m程度。CCA の結果と比べると、やや速度値が異なりますが、こちらの方が既往ボーリングとあっています。面白いですね。
今回の結果を見る限り、地盤が水平構造であれば目的を達せるという、教科書のトレースは出来ました。探査深度に応じてアレー半径を選ぶことも教科書通りです(極小アレーでは期待したほど深部が得られず残念でしたが)。
今後は少しずつ条件を変化させて、データを集めてみましょう。
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