2018年2月18日日曜日

高精度粒子法

続きです。

高精度粒子法にも種類が多くあるようです。
(FEM でもそうでしたが、計算の安定化に係る話題はさすがに領域外のように思えて、いささか興味を失います。)

「3.2 Poisson方程式の高精度生成項」に安定化ISPHにかかわる解説がありました。案外、高精度化の初歩のようですね。2010年までの文献をベースに説明されていますので、既に研究段階は脱しているように思えます。心も頭もついていきませんでしたが、使用するツールに組み込まれている場合には理解が必要でしょう。

弾塑性モデルへの適用についても4章の最後に記載がありました。
文献を追いましたが、塑性化のスイッチに第2不変量を利用する、粒子間の切れた箇所は DEM と同様の扱いに切り替える、などと書かれていました。実際の現象と少しイメージが異なるため、まだ研究段階にあると思われます。が、トリガーを使って計算内容を変更している点は参考になりました。

こうしてみると、粒子法はやはり流体のものですね。現状では土砂を扱う分野ではメリットの少ないことが理解できました。
今後の発展に期待しましょう。

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