設計者から計画変更の打診がありました。
「残念。モノレールを張り終えている区間ですよ。」と言っても、ポカンとされていました。案外、山中の調査のことは御存知ないようで、簡単にボーリングを追加できると思っていらっしゃいました。
モノレールを張ってしまうと、その途中から分岐を出せません。「追加がある」という可能性があればポイントをつけて張り進むのですが、今回は「ない」ことを確認してから施工していますので、変更には容易に対応できませんでした。
ま、現在の調査終了後に解体・架設を繰り返せば不可能ではないです。が、コスト高騰、工期遅延となりますので、お客様のためにも避けたいところです。
一昔前なら、モノレールから簡易索道を張って対応していたと思います。近年、これを張れるオペさんが引退され、対応できる方が少なくなりました。技術の伝承が途絶えつつある状態です(地域によっては現在もよく使われているのですが)。
幸い道具は残っており、手入れすれば使えるようになります。技術を有する方もまだ数名はいらっしゃいます。
途絶えてしまう前に、次の世代に技術を伝えてもらう場を設けないといけません。
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