矢川元基・酒井譲 「粒子法 基礎と応用」岩波書店
SPH に関する基礎理論と適用事例が載っていました。先日購入していた SPH 研究所の「SPH 法の基礎と応用講座テキスト」の第1回を中心に取りまとめたような内容です。
基本的に、既に理解していた(つもりの)内容でしたので、一気に読み終わりました。が、理論の解説箇所で一部理解できていない式を発見。このような式は以前読んだ図書に書かれていたかな?などと思いながら導出を試みましたが、結局ダメでした。テキストでも、ネットで探した関連文献でも同じ所が飛ばされています。他の方が書かれた発表予稿では添字も違っており、最後は何が正しいのか?などと悩む始末。うーん。比較的重要な式なのですが。
このブログを顧みると、粒子法での解析事例を知ったのは、おそらく2010年11月。
6年以上経っていますが、私の中で大きな進展はなく、寝かせたままです。周りが進展しないことに甘えています。
最近ではチラホラ解析事例や、学会誌上での講座を見かけますが、未だに積極的に利用しようとするいる動きはありません。ソフトが高かったことも業界標準に至っていない一因でしょうか?
理論は FEM に比べ簡素なので、計算部分は自作できるかもしれません。が、プレ・ポストや CUDA まで対応しないと実務で使い物にならないでしょうし、そこまで時間をかけるなら市販ソフトを購入した方が良い、という結論になります(が、迫られていないし高価なので購入許可は出ません)。
ま、そのようなことを言っていても技術者としての進歩はありませんので、一人でできることは進めてみましょう。
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