http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/recycle/pdf/recyclehou/manual/sizenyuraimanyu_zantei_honbun.pdf
p46-47
- 蛍光X線分析法は、固体のまま試料の元素分析が可能な方法であり、簡易、迅速に分析が可能であることが特色である。
- しかしながら、定量下限値または検出限界がスクリーニング基準値未満の元素は限られていることに留意する必要がある。
卓上型のエネルギー分散型蛍光X線分析装置は、現場でのスクリーニング試験に適している。 - スクリーニング基準値未満の精度で定量できるのは、総クロム、ひ素、鉛である。
- セレン、カドミウム、水銀が検出された場合には、スクリーニング基準値を超過しているとみなす。
- 波長分散型蛍光X線分析装置はふっ素、ほう素の分析も可能な場合がある。
- スクリーニング基準値未満の精度で定量できるのは、総クロム、ひ素、鉛である。
- 波長分散型の装置を用いた場合、ふっ素も定量できる。
- セレン、カドミウム、水銀が検出された場合には、スクリーニング基準値を超過しているとみなす。
- 波長分散型蛍光X線分析装置でほう素が検出された場合にも、スクリーニング基準値を超過しているとみなす。
クラーク数については Sc 等の例もありますので、バックグラウンド値を上手に使わないといけないのでしょう。
- 日本国内では、さまざまな構成地質 によって、自然由来重金属等の全含有量もさまざまな値を示している。
- スクリーニング基準値 を超え、全含有量バックグラウンド値以下の岩石・土壌については、一体区域内に搬出することができる。
- ただし、搬出する場合には、対象となる岩石・土壌の拡散および酸化を防止する観点から、 覆土等の表面被覆を行うとともに、モニタリングを実施する。
資料集5 蛍光X線分析装置の定量下限値および検出限界
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/recycle/pdf/recyclehou/manual/sizenyuraimanyu_zantei_siryou.pdf
- 表-1 は、日本国内で蛍光 X 線分析装置を販売する 5 社に対し、定量下限値および検出限界に関する情報を提供していただき、集約したものである。
- 本表の結果は同一の試料に基づく分析結果ではなく、測定時間などの条件も統一されていない。
- また、本 マニュアルに沿った測定方法による結果ではないため、あくまで参考値として取り扱うものである。
上記の様な背景から、土研さんの「建設工事で発生する自然由来重金属等含有土対応ハンドブック」2015 p32では、スクリーニング試験を取りやめています。
その相違は、土木学会でも整理されています。が、「だから、どうしろ」とは書かれていません。
http://committees.jsce.or.jp/sekou09/system/files/
土対法に沿った試験は高価でないため、時間があるときはスクリーニングを飛ばしても良いと思います。一方、施工時の管理など、判定に迫られる頻度が多く、かつ時間もない場合には、スクリーニングを効果的に利用するなど判断が必要になるでしょう。それは施工規模と対策を含めたトータルコスト、バックグラウンド値、事前評価の結果などに委ねられると思います。
「だから、どうしろ」と書かれていないのは、「技術者が判断してくださいね」ということでしょう。
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