硬さが中位以上の粘性土、締まりの程度が中位以上の砂質土を対象としています。
スイベルヘッド。ロッドにつながる側です。ベアリングとバネが入っています。
8個の孔から水が入り、下に抜けます。下側にも同じ数の穴が開いています。
レンチのかかっている管がインナーチューブ。この中にアクリルパイプが入ります。外側にはアウターチューブを被せ、スイベルヘッドにつなげます。水はアウターチューブとインナーチューブの間を流れていきます。インナーチューブの上に1個あいている孔には出口側に逆止弁が入っているため、流入しません。
シューとメタル。先端だけはずしました。86タイプです。
メタルが回っても、ベアリングのおかげでシューは回転しません。
シューがメタルより飛び出していますが、押せばメタルに近づきます(インナーチューブを介し、スイベルヘッド内のバネを押すようになります)。掘削水は孔から出ますが、シューが出ているため試料に接触しません。
試料はシューに押し込まれ、アクリルパイプの中に入っていきます。
これを見れば、砂礫だとシューにあたって掘進できなさそう、、小さな礫であれば入るかも、細粒分がないと落ちそう、などと想像できるのではないでしょうか?
また、シンウォールはシューの部分だけ、デニソンはシンウォール+メタル&アウターチューブと考えると理解しやすいですね。孔径を考えると、イマイチ、デニソンの必要性を感じませんが。
先端を外したところ。アクリルパイプ内に試料が収まっています。
いつも思うのが、シューの中の試料を押し込んでよいのかどうか。試験時、先端は使わないので、簡単に押し込めそうなら押し込みます。オペさんに何も言わなければ、100%押し込んでます。これは通常のコア取り時の癖でしょうね。
アクリルパイプを取り出した後、採取長を測り、水抜き、シール、凍結して(細粒分が多いとそのままで)運搬します。
ただ、以前にも書きましたが、今は道具がよくなっていますので通常のφ66ダブルでも乱れの少ない試料は採取可能です。腕も必要ですが。
その「腕」のナレッジ部分を基準化するのは困難でしょうね。非常に惜しいですが。
ま、お金のかかる取り方が標準かつお客様の御要望であれば、それはそれで仕方ないですが。
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