2012年11月29日木曜日

1,4-ジオキサン、1,2-ジクロロエチレン、塩化ビニルモノマー

梅雨の中休み、ならぬ現場の中休み。ひと段落着きました。
で、今日は往復6時間の移動&滞在1.5時間。話したのは20分。
なんとも、 贅沢な時間の使い方でした。

道中、読んでいたのが先日の協議資料。ずっと引っかかっていたので、落ち着いたら読もうと思い、持ってきていました。
 
平成21年11月:
水質汚濁に係る環境基準についての一部を改正する件(環境省告示第78号)
地下水の水質汚濁に係る環境基準についての一部を改正する件(告示第79号)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11846


平成23年2月:第1次答申
水質汚濁防止法に基づく排出水の排出、地下浸透水の浸透の規制に係る項目の追加等について

平成24年3月:第2次答申
水質汚濁防止法に基づく排出水の排出、地下浸透水の浸透の規制に係る項目の追加等について

平成24年5月:
水質汚濁防止法施行令の一部を改正する政令
水質汚濁防止法施行規則の一部を改正する省令
排水基準を定める省令の一部を改正する省令
水質汚濁に係る環境基準についての一部を改正する件(告示第84号)
地下水の水質汚濁に係る環境基準の一部を改正する件(告示第85号)
環境庁長官が定める排水基準に係る検定方法を定める等の件の一部を改正する件(告示第86号)
水質汚濁防止法施行規則第6条の2に基づき環境庁長官が定める検定方法の一部を改正する件(告示第87号)
水質汚濁防止法施行規則第9条の4の規定に基づき、環境庁長官が定める測定方法を定める件の一部を改正する件(告示第88号)
http://www.env.go.jp/hourei/add/e020.pdf


沢山ありますが、要は以下の物質が有害物質に追加されたということです。
・1,4-ジオキサン
・1,2-ジクロロエチレン(シスにトランスが追加された)
・塩化ビニルモノマー(クロロエチレン)

引っかかっていたのは上記物質名の一部が理解できなかったこと。命名法を忘れていました。

で、電車の中で検索。化学物質を検索していくうちに、思い出しました。スッキリ。
ついでに iHyperChem でビルド。


 
1,4-dioxane


 
 cis-1,2-DCE                      trans-1,2-DCE


CE


可視化というのは覚えやすいし、忘れにくいので良いですね。
昔、友人が錯体を ColorClassic II で作っていましたが、今は可視化だけなら携帯で出来ます(内容も高校生レベルですけど)。
忘れそうになれば、これを見ましょう。




2012年11月25日日曜日

P波検層 その2

変換コネクターを付けて試してみました。
2本/成分×3成分ですから6本の入出力、本体にあう口があれば自作できるようです。

Mcseis-SX には PS 検層モードがあります。初めて試してみましたが、これがなかなか簡単。マニュアルも残っていましたので、問題ありません。

ただ、肝心のピックがダメ。Z軸の感度が非常に悪いのです。XY は問題ないのですが、Z はピックをトントンと接地しても、振れが弱い。接地した状態ですぐそばの床をハンマーで叩いてもダメ。利得をMAXにしても、ノイズにまぎれて分からない程度。S波のみなら問題ないのですが。

プロに聞くと、「導通のチェックをしたか?」と。
テスターが以前から壊れていたので、これを機会に早速買いに行って、測りました。導通は問題ありませんでした。抵抗値もXYと変わらない値です。コネクターを分解しましたが、接続も問題ないようです。
ピックの感度が落ちることはあまりないようですが(表面波のピックはよく固まりますが)、古いものですし、ずっと使っていなかったので仕方ありません。

ちなみに、新しいピックの購入伺いを上司が出していたのですが、「昔のピックがあるならダメ」ということで許可が下りなかったようです。 100万円以上するそうです。あのピックだけで。売れていないんでしょうね。
ま、このセンサーはダメということが今回分かりましたので、 購入できるかもしれません。

ですが、今はとりあえずお手上げ状態です。

2012年11月21日水曜日

ネット難民?

会社のPCにアクセスできない。

19時頃から夜の部開始!と思ってアクセスするも、繋がりません。電話してみると、社内LANが全て落ちているとのこと。こうなると手も足も出ません。難民状態です。

22:30頃、まだつながらないので電話してみると、より一層深刻になっているとのこと。LANは当然、 NAS やインターネットにも繋がらない状態。今日は仕事にならないので、皆、諦めて帰るようでした。私は協議が明後日なので良いのですが、明日の方はイライラしているでしょうね。

23時頃、ようやく復旧。
繋がってしまったので、作業開始。
あー。

2012年11月20日火曜日

P波検層

P波検層をすることになりました。

昔、速度検層としてつるし柿を使用した事がありますが、失敗。そのピックも既に処分されています。
上司に聞くと、「先日、倉庫整理をしたときに、昔使っていた単ピックを見た」とのこと(見かけただけで、御自分はサスペンション法を選択したそうです)。早速、引っ張り出して動作確認!

と意気込みましたが、現在使用しているの Mcsies-SXW、古いSX 共に接続できません。ピック側のコネクターが一回り小さいのです。また、ゴムも膨らみますが、圧力を維持できません。加圧ポンプのパッキン?Oリング?が古くなり、水漏れしています。

後者は空気入れやエラストのハンドポンプ、窒素ガスで代用できそうです。また、今回はP波だけなので、孔内水があれば問題ないでしょう。ただ、前者はどうしようもありません。

プロに相談すると、「変換コネクターを貸してあげる」ということで、簡単に解決。そんなものがあるのですね。

あとはピックが生きているか?です。
コネクタが到着すれば、試してみましょう。



2012年11月18日日曜日

地すべりの活動度・危険度評価

久しぶりの休日です。

今日は地すべりの活動度・危険度評価に関する文献を2つ読みました。

①地すべり活動度評価手法マニュアル(北海道立総合研究機構 地質研究所)
http://www.gsh.hro.or.jp/download/ls_manual/

AHP という意思決定手法は知りませんでしたが、暗黙知を形式知に変換し、地すべりの活動度を熟練技術者の判断に合致させる方針は面白いですね。重みの決め方、経緯を知りたいところです(合わなければその土地に応じた重みを作成すれば良いのでしょう)。実際、使ってみて、どの程度あうのか(使えるのか)確認する必要はありますが、もし感覚に合うようならシンプルで良い手法になると思います。

②既存地すべり地形における地震時地すべり発生危険度評価手法に関する研究(土研資料)
http://www.pwri.go.jp/team/niigata/dokensiryo4204_web.pdf

地震による地すべりの発生は斜面勾配や地質構成よりも、震源断層からの距離に影響される(対象とした4地震では、震源断層上盤側上端と両端よりより15km)。また、ロジスティック回帰分析という手法(これも知りませんでしたし、まだ理解していません)を利用し、標高偏差や縁辺浸食率が危険度に影響していることを結論付けています。
ただ、「斜面勾配が急であったり末端の地形が不安定だと危険。でも、震源に近いともっと危険。」と言っているだけなのでしょうか?どの程度の範囲が危ないかを示すことができたのが成果なのでしょうか?もう少し読まないと、研究の深い所は理解できないようです。


活動度と危険度、常時と地震時、どちらも異なる研究ですし、結果も、その示し方も異なりますが、暗黙知を形式知に変えたい、客観的、定量的に評価したいという意思は共通しているようです。

2012年11月17日土曜日

地震計によるモニタリング

今年はイマイチ成長していません。
特に最近は、帰って寝るだけの生活。

打破しようと動解の話を聞いてきました。今年の短期目標にしていたんですが、まったく進まず。まあ、手は動かして計算はできますし、そのために必要な調査も理解できるようになりました。ただ、それ以下でも、それ以上でもない状態。

今回、地震計によるモニタリングの話がありました。
これを聞いた時は目から鱗。そりゃそうです。地震波をモデルに入れて実際の挙動と合うかどうかチェックする計算は、いわゆる現況再現解析です。当たり前の話ですよね。なぜ気がつかなかったのでしょう?ま、モニタリング期間に地震波を得られないと、付け損といったことになりますので、実務では提案しづらいでしょうけど。爆薬で人工地震を作るにしても、基盤の揺れを観測する必要がありますし。この辺りになると知識がなく手が出せません。難しいのでしょうか?

今日はボーリング屋さんと、他社さんの仕事の話になりました。耐震のための調査で、微動アレー探査を実施していたそうです。これ、当社に機械はありません。いえ、オプションを買えばできるのですが、まだ上層部は踏み切らないようです。今回の地震で踏み切らなかったのですから、もう駄目でしょうね。

あ~、なんとか打破しないと。


2012年11月12日月曜日

弾性波探査


2現場連続の弾性波探査が終わりました。

県が違うと申請先も異なり、書式も異なります。また、指摘の細かさもレベルも違います。
最初に引っ掛かったのは火工所。といっても、簡易テント。一方の県ではOK、もう一方はOUT。 テントの高さで引っかかりました。

また、一方はテントの周りの立木をロープで囲んで完成といった簡易な構造。もう一方は有刺鉄線使用で、間隔まで指摘あり。火工所の立会もアリ、ナシなど異なっていました。


探査については、2現場で目的が異なっており、それに応じた発破計画(間隔)を立てました。遠隔をトモグラフィー的解析に取り込む、取り込まないも変えました。もちろん、測線長の考え方も、波をどのように通したいかを考えて変えました。

ダイナマイトを取り寄せていただける県(店)、含水しかダメな県(店) などの違いもあり。

共通していたのは10人で協力して実施したことでしょうか?
ま、私は段取り、管理、見張りがメインでしたけど。それでも楽しい現場でした。

明日は、その現場で1人。寂しいですね。

2012年11月11日日曜日

技術者の質

昨日まで、物理探査の管理者&見張り員として、大先輩と一緒に山に入っていました。

待ち時間が長いので、周辺を先輩と踏査。
山は既に落ち葉が積もり始めていましたが、下草がなくなった分、見通しが効くようになっていました。夏に入った時はまったく分からなかった露頭も多く見つかりました。やはり、夏の踏査はダメです。

先輩、地質の境界を見つけるために露頭を掘りまくり。1つの路頭に1時間以上、あちこち掘っていくつか成果を挙げられていました。技術者として大事なものを持ち続ける姿勢にはリスペクト。お金がかかる物理探査も、こういったベースとなる踏査の質が上がらないと、まったく使い物になりませんので。

反面、こういった利益を出さない歩き方では、経営陣からの評価が低い。会社としては単価なりの成果を求められます。当然、現在のように金額の叩きあいでは、良い成果は出てこないでしょう。残念ながら、こういった環境で育つ?最近の技術者は質が落ちているのでしょうね。私も含めて。

ま、逆に考えると、少し耐えれば技術者として、会社として、簡単に他者・他社に比べ優位に立てるのかもしれません。

2012年11月5日月曜日

5mメッシュ(標高)の精度 その2

ある図郭をSurferで図化しました(griddingは約5m)。

5mメッシュ(LP)

 5mメッシュ(写真測量)

 見た目はさほど変わりません。が、差分(写真標高-LP標高)をとると、以下の通り。

差分(写真-LP)


やはり、大きく差が出ています。特に山中の谷部で20m以上の差が出ています。ま、木があって難しいんでしょうね。測量屋さんによると、写真で分からないところは、ある程度現地で確認して補正すると言われていましたが、広域の測量時に一々、道のない谷に入って確認するとも思えません。尾根でも10m以上の差の出ている箇所は結構あるので、単純に植生密度の影響かもしれません。

gridding 前の生データ(といっても、これも gridding 済みですが)を比較しても、写真測量が平均値、中央値で+10m、最大+28mとなっています。基本的に、データの質として、それだけの差があるということです。
当然、技術上も経験上も LP の方が実測に近いと思われますので、写真測量の精度が粗いと考えるべきなのでしょうね。

提供されているデータは、あくまで標高点のみ精度が保証されているということでしょう。写真測量の他の図郭においても、20m程度の差は含まれる可能性があると考えておいた方が良いかも知れません。 

2012年11月4日日曜日

5mメッシュ(標高)の精度

過去に国土地理院の5mDEMを利用し、サーフェスを作っていました。

現地を確認し、そのデータから作った地形図を見たところ、ありえない標高が作成されていました。

道路の標高は2.5万図と大体あっています。 しかし、その脇に10mほどの崖ができていました。これは、現地にはありません。山頂の標高も10m以上異なっています。
5mメッシュLPデータでは、ありえないなーと思いつつ、データを確認。

間違っていました。

この部分、LPデータが整備されておらず、基本測量(写真測量)のデータを使用していました。作成したのが随分前なので、すっかり忘れていました。

にしても、10mの差はひどい。写真測量だとそうなるのか?測量屋さんに言わせると、縮尺にもよりますが、大きくても 1.5m程度に入るようにするそうです。基準では。国土地理院のHPでも、下記の用に書かれています。
 http://www.gsi.go.jp/kiban/faq.html#36
 3-6 数値標高モデルの水平位置の精度と高さの精度を教えてください。
      1) 5mメッシュ(標高)の水平位置の精度は、標高の取得位置の精度で、基となる測量の精度に依存します。
ア)航空レーザ測量を基に作成したもの
       標高の取得位置の精度は、標準偏差で1.0m以内となっています。
イ)写真測量を基に作成したもの
       標高の取得位置の精度は、標準偏差で1.0m以内となっています。
2) 5mメッシュ(標高)の高さの精度は、基となる測量の精度に依存します。
ア)航空レーザ測量を基に作成したもの
       高さの精度は、標高点の標準偏差で0.3m以内(ただしメッシュ内にグラウンドデータがある場合)となっています。
イ)写真測量を基に作成したもの
       高さの精度は、標高点の標準偏差で0.7m以内となっています。
 なお、5mメッシュ(標高)の標高値の記載は0.01m単位となっていますが、0.1m単位で求めたものが有効値であり、小数点以下2位については参考値として格納しています。













でも、違うんです、とてもじゃないですが、0.7mでは収まりません。(LPは経験上、実測と0.5m以内ですので、ま、標高点で0.3m以内というのは納得です。)

標高点が 開けた見やすい位置にあるということでしょうか?

続きは後日。

2012年11月3日土曜日

サーフェスの作成 (Civil3D 2012)

3次元浸透流用にCAD図面を頂きました。

2.5万図だなーと思っていると、なんと、等高線が標高(Z座標)を持っています。少し感激。
それを使って地表面サーフェスを作成しました。以下、その流れです。


1.コンターからサーフェスを作る。
 詳細はコチラ→http://phreeqc.blogspot.jp/2011/05/civil-3d-2011-j.html

2.標高点をサーフェスに取り込む。
 ・円の中心座標を書き出す。“dataextraction”
 ・ダイアログに沿って設定、EXCEL形式などで保存。(csvも可)
 ・EXCELでXYZのcsv形式に整形、保存。
3.サーフェスにポイントファイル(csvファイル)を追加。


サーフェスの入出力はLandXMLを利用。

2012年11月1日木曜日

LIST コマンド (Civil3D 2012)

AutoCAD Civil3Dを使用していて、いくつか驚いたことがありました。

いえ、私が知らなかっただけなんですが、polyline の座標値が簡単に抜き出せるのですね。今まで、マクロか他のCADを利用して抜いていたのですが、そんな必要はありませんでした。流石 Autodesk です。
LIST
このコマンドをを打って、 Polyline を選択すればOK。以下は出力例

          点の位置  X=371552.493  Y=311364.868  Z=    0.000
          点の位置  X=371715.643  Y=311560.004  Z=    0.000
          点の位置  X=371776.963  Y=311560.004  Z=    0.000
          点の位置  X=371903.146  Y=311629.425  Z=    0.000
          点の位置  X=371946.425  Y=311653.235  Z=    0.000
          点の位置  X=371995.946  Y=311640.209  Z=    0.000
          点の位置  X=372049.898  Y=311638.052  Z=    0.000
          点の位置  X=372094.603  Y=311651.024  Z=    0.000
          点の位置  X=372152.872  Y=311656.417  Z=    0.000
 
円弧もPolyLineにしてから抜けば、中心と短点2つの座標が書き出されます。

          点の位置  X=371719.550  Y=311302.208  Z=    0.000
             ふくらみ     0.242
            中心  X=371543.002  Y=311766.218  Z=    0.000
            半径   496.462
       始点での角度 290d49'52"
         終点での角度 345d10'4"
          点の位置  X=372022.922  Y=311639.130  Z=    0.000

あとはEXCELで整形してやれば出来上がり。
 

案外メジャーなのか、検索すれば色々な方のブログや twitter に載っています。
QAFLAGS
このシステム変数もセットで使われているようです。これを0から6に変更すると、長い polyline でも毎回 enter を押さずに list up が継続されるようです( DOS の /P とは逆ですね。)

まだまだありますが、とても覚えきれません。
必要になった時に、ひとつづつ解決していきましょう。