「地すべり監視のためのSAR干渉画像判読マニュアル」が国土地理院から出ています。
http://gisstar.gsi.go.jp/sar-jisuberi/manual-top.htm
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/sar/index.html
合成開口レーダーは、約10年以上前に小池先生が地形解析(確かSTA)に使用されているのを見て、トライしようと考えたことがありました。ちょうど、LANDSATから脱却し始めた頃ですね。日本の場合、地表を植生が覆うため、LANDSAT画像の演算処理は適用しにくいことがあり、他の画像を模索していた時代でしょう。
いずれにしても、衛星画像は広域の解析が対象になるため、すぐに利用しなくなりました。通常業務で広域の構造物を扱うことはほとんどありませんのでしたし、当時、私がベクトル解析を深く理解していなかっこともあります。
ところが、国土地理院では広域から地すべり変動を抽出する目的で、SAR干渉画像を利用しています。やはり、広域を相手にせざるを得ないニーズもあるのでしょうね。
これを見て思いついたのですが、地すべりであれば、地上レーザースキャナかLPデータを1~2年毎に取得し、差分をとれば3次元の動きが分かりますね。
・・・・・いえ、何年も動きを追うくらいなら、対策してしまいますよね。逆に、何年も観測だけで良いなら、動きは少ないでしょうし。干渉SAR画像による地すべり監視とは、どのような地すべりを相手にするのか分からなくなってきました。
河川では、広域の監理(治水安全度評価)を目的として、LPデータが使用されています。
http://www.nilim.go.jp/lab/rcg/newhp/seika.files/lp/
ちょうど昨日の発表ですが、今回の震災前後のデータで比較した研究例もありますね。Civil3Dが使用されています。
http://www.mlit.go.jp/chosahokoku/giken/program/kadai/shitei.html
http://www.mlit.go.jp/chosahokoku/giken/program/kadai/pdf/shitei/shi2-01.pdf
LPで差分をとるというのも、もう新しい発想ではないのでしょう。
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