住宅の1階と2階に各1台(計2台)の地震計を付けています。振動が閾値を超えると地震と判定し、同時にTVに損傷度が出るようです。通常の波形も出るので、欲しくなりました。
ただ、どのように評価するのかまでは紹介がありませんでした。損傷があると固有振動数に変化が出るのでしょうが、どこまで変化すれば「危険」と判断するのでしょう?
気になって調べたところ、引っ掛かりました。
東京大学地震研究所 楠 浩一「即時残余耐震性能判定システム」
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2018/10/ERI-nl-plus_No29-web-A4.pdf
「ウェーブレット変換を用いることで、安価な加速度計の測定値でも2階積分してノイズを除去し、安定して変形量を算出できるようになり、判定システムが現実味を帯びてきました」なるほど。すばらしい。
加速度計なんですね。2台の差分を積分して2階の相対変位にまでもっていく。F=maで力を出して、その勾配を変形係数とみなし、降伏・破壊を判定する。というところでしょうか。いえ、単純な力の出し方だと勾配は折れないですね。力は1階の加速度のみで出せば良いか。ずれるかな?
地震検知や2階積分のアルゴリズムは既にあるので、この程度なら電子工作でもつくれそうです。
理屈だと固有振動数の変化やスマホアプリでも判定可能です。が、住宅メーカーの協力がないと難しいでしょう。というか、メーカーさんが付加価値として作られるかもしれませんね。
高いハードがなくても、アイデア次第で、既存の技術で新しいビジネスに挑戦できる。すばらしい例だと思います。
私に足りない想像力です。脱帽。
0 件のコメント:
コメントを投稿