QGISでルートマップを作成しています。
実際に手を動かしてみると、作業はCADより早いと感じました。
走向傾斜は数字と種別を入力するだけです。それだけで記号が回転し、傾斜の数字を表示してくれます。圧倒的に速い。
露頭は太線で表現しました。こちらは属性に硬さや亀裂間隔、コメントを入れておけばラベルとして表示してくれます。こちらも、速い。
写真はEXIF情報から撮影位置をプロットできます。撮影方向も属性として取り込めますので、それを使って記号を回転させ、撮影方向を表現できます。後に両者の微修正は必要ですが、それを踏まえても走向傾斜と同様に、圧倒的に早くなりました。
プロットされた記号にカーソルを合わせると写真を表示するようにも設定できます。GIS上で位置・方向の修正はもちろん、不要な写真の削除が行えます。最初に全部の写真を読み込み、空間的なバランス・重要性を確認しながら写真を選別する工程が1つの画面上で実施できるようになり、効率が良くなったように感じます。その後、連番を振り直し(属性値として入力)、それをラベルとして表示してやれば完成です。
属性として写真ファイルのフルパス、ファイル名も含まれています。この属性が収められている dbf ファイルは EXCEL で読めますので、それらを利用して採用した写真のみコピーし、さらに連番でリネームするマクロを組みました。コメントを属性として入れておけば、マクロだけで写真台帳まで作れそうです。
あと、コンポーザーを使えば凡例も作ってくれます。CAD ではモノが増えるたびに修正や位置調整を行う必要があったので、地味に時間がかかる作業でした。QGIS ではほぼ自動です。やはり、速い。
短所もあります。
やはり地質の3次元分布推定は QGIS では無理。Civil3D +GEORAMA でボーリング結果も踏まえて実施したいですね。そうするとQGISの DXF 出力の不完全さがネックになります。一応、 PDF 出力で解決していますが、座標が合わせは出力枚数が多いと面倒。将来的には DXF 出力が使い物になるレベルまで改善されることを期待したいと思います。
GIS とルートマップ、案外相性はよさそうです。手を動かしてみないと、わからないものですね。
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20171009追記
短所の追加です。
近年のソフトにしては珍しいと思いますが、まれに落ちますね。データ保存をこまめに実施する必要があります。
あと、2-byte文字に完全対応していない点も残念。データの取り込み等で対応していないプラグインがあるようです。データ保存もうまくいかない場合があります。
お客様には日本語表示しないとダメですから、やはり QGIS でなく、Arc を使用すべきなのかもしれません。
20171010追記
属性データをコピペできないのは残念。
写真番号を1つ飛ばしていた箇所があり連番を振り直さないといけなかったのですが、コピペができないので悩みました。属性の結合も考えましたが、面倒。結局 EXCELでdbfを開いて連番を振り直し、ArcGIS にて該当箇所のみコピペで修正しました。
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