2017年10月9日月曜日

要素分割の勘どころ

世間が3連休になると、心なしか余裕が出てきます。

久しぶりに、1冊読みました。
岸正彦「有限要素法・要素分割の勘どころ」

実務では 力学の FEM を手掛けておらず、忘れそうだなあと思っていたところでした。良いタイミングで、この本に目が留まったと思います。
内容は、機械工学分野における FEM の要素分割数に関する話題でした。どの程度密に、あるいは粗にメッシュを切れば良いかの目安が提示してあります。当然、扱う形状や目的によって異なるのですが、まあ10分割程度で良いでしょうという目安は重宝すると思われます。

地下水の場合はあまり気にしなくて良い要素選択についても触れられていました。6面体2次要素が万能と思っていたのですが、題材によってはそうでもないようです。

特異点についても書かれています。
昔、メッシュを細かく切れば切るほど地下水の流速が上昇する現象について宿題を出されたことがありますが、これは力学も共通です。特異点だということを弁えておれば、評価を誤りません。

降伏判定でのミーゼス応力の評価も当たり前のように書かれていますね。機械工学の分野では当たり前に使われているのでしょう。
応力の種類については、以前、連続体力学の講習会でも触れられていました。「表示している応力が何応力なのか解析者がわかっていればOK」といったような内容を言われていたと思います。


頭の中の、この辺の知識をブラッシュアップできたと思います。
さあ、明日から頑張りましょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿