参考にした資料は以下の通りです。
- 河村哲也「河川の流れのシミュレーション」山海堂 pp.1-23(導出はこれ)
- GUIを実装した土石流一次元シミュレータ開発:中谷加奈,里深好文,水山高久,砂防学会誌,Vol.60, No.2,pp.41-46, 2008
- 土石流計算における1次元・2次元シミュレーションモデルの結合,和田孝志,里深好文,水山高久,砂防学会誌,Vol.61,No.2, p.36-40,2008
- 中村ほか「地震砂防」pp.121-123
- 土研資料「深層崩壊に起因する土石流の流下・氾濫計算マニュアル」p23(KANAKO 使用前提のマニュでしょうか?それとも砂防では基本的な式なのでしょうか?)
*以降、誤りがあれば、随時修正します
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ρを定数とし、鉛直方向に積分した連続の式は、以下の形になります。
∂h/∂t+∂M/∂x = a
ただし、M = Uh (流束)で、U は u の深度方向の平均速度です。
LSFLOW では a の部分が 0ですが、KANAKO では河床変化につりあう水+土砂量(
ちなみに浸透流では鉛直方向に積分する必要がないので M が vi になり、ρの変化がないと仮定すれば第1項が消え、右辺のaが注水・揚水、地盤が保持する量として考慮されます。
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運動方程式は、LSFLOW と KANAKO が同類ですね(浸透流はダルシー則)。
どちらもナビエ・ストークスを鉛直方向に積分して得られる「河川の基礎方程式」のようです。ただし、KANAKO は初めから粘性項を無視しています(下記の通り)。LSFLOW では、実務上粘性を0とみなす事が多いので、実質同じでしょう。uが深度方向に一定 = U と仮定すると、以下の通りとなります。
∂M/∂t+∂uM/∂x= -gh∂H/∂x-τ/ρ
この中の∂H/∂xを水面勾配、τを河床でのせん断力で表現しているのが KANAKO。ただし、せん断力の中身については、まだ理解できていませんので、ごっそり後回しです。
LSFLOW はτをクーロン則、ニュートン型の粘性抵抗則、マニングの抵抗則として選択できます。
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20200530一部修正
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