2019年9月13日金曜日

土石流と降雨パターン

学主導の岡山県での土石流調査に同行しました。

継続3時間程度の短期雨量が効いた災害です。土石流は長期雨量で発生しやすい≠短期雨量は効かない、です。

現場を見ると、今まで見たことのある土石流現場とは感覚的に異なっていました。発生土砂量や分布範囲はやや少なく思える程度なのですが、粒径が小さい。渓流の洗い流しも少なかったと思われます。地質や傾斜の違いがあるのかもしれませんが、降雨パターンの違いの方が大きいように感じました。

帰路の途中、先生が「GRIBデータの入手が遅れる」と話されていました。購入されてはいないようです。学なら京大の整理したデータが使えると思いますが、欲しいデータは含まれていないのかもしれません。
http://database.rish.kyoto-u.ac.jp/arch/jmadata/
ArcGIS ならそれをアニメーション表示できます。
https://blog.esrij.com/arcgisblog/wp-content/uploads/2016/08/ArcGISforMeteorology.pdf
Arc を購入されていないようでしたら、Git で公開されているコードを利用する方法もあります。便利な時代になりました。
https://github.com/catdance124/synthetic_radar_GPV


今回、発生土砂量、流動範囲、粒径についても予測モデルに入れるべき特徴量だと実感しました。今後、検討する機会があれば意識して入れてみましょう。


2019年9月12日木曜日

大規模・長期停電

千葉県の停電が4日目に。

近年、災害発生時の情報伝達にスマホは必須となっています。しかし、今回のような大規模かつ長期の停電、通信障害では全く役に立ちません。スマホへの過度の期待が浮き彫りとなりました。

キャッシュレスは以前より災害時の虚弱性を指摘されていました。停電が1週間続けば、現金でも危ういかもしれません。

電線を地中に埋設すればここまで大規模になっていなかったと思われます。が、復旧は長引くでしょう。

今後も多くの課題が浮かび上がりそうです。

しかし、今はそれどころではありません。
現場の方々のプレッシャーや負担は計り知れません。今は作業員を含めた現地の方々の安全衛生環境の維持と早期復旧を願わざるを得ません。

2019年9月4日水曜日

建設産業と消費税増税

9月に変更契約になる仕事。

あれ?消費税はどうなるの?
ということで、営業部門に確認。以下を紹介してくれました。

建設産業における消費税の転嫁対策について
http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk1_000063.html
ポイント①どの時点で課税されるのか?契約日ではなく、「引渡し日」時点の税率が適用されます
ポイント②経過措置とは? 消費税率引上げの半年より前に締結した契約は、旧税率が適用されます
○消費税率10%適用に係る指定日・・・平成31年4月1日
なるほど。引渡しが10月を超える場合、
・4月以降の契約は10%
・3月以前契約の繰り越しは、変更分のみ10%
ですね。
各自治体もこれに倣い、工事・コンサルタント業務の両方に適用されているようです。

これ、下請契約にも触れられています。
元請が4月契約10月納期であったとしても、下請契約の工期が9月末であった場合、8%対象になるのでしょうか?その理屈だと、9月末で一旦契約を完了する元請が多く出てきそうですが。また、減額変更の場合はどうなるの?
ま、そのあたりはきちんと整理されているのでしょう。

物品購入で10月納期でも、8%の会社があったり10%の会社があったり。
適正な処理ができているのか不安になりますね。営業・経理さんに頼りっきりになりそうです。

2019年9月3日火曜日

地下水の年代測定を省力化する採水法

先月末、農研機構さんが以下の手法を公開されました。

「省力的な採水法による六フッ化硫黄を指標とした地下水の年代測定」
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nire/131962.html
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/131331.html

以前、プロに教えて頂いた手法とほぼ同じですので、農研機構さん独自の手法というわけではありません。空気に触れさせない簡単な方法を考えると、同じところに落ち着くのでしょう。

資料の中で、定量的に評価されている点がポイントでしょう。2地点のみですが、SF6を使うにしてはやや古い時代ですので、一般化できているものと期待したいところです。

2019年9月1日日曜日

即時残余耐震性能判定システム

ニュースを見ていますと、住宅に安価な地震計をつけて損傷を評価するシステムが紹介されました。

住宅の1階と2階に各1台(計2台)の地震計を付けています。振動が閾値を超えると地震と判定し、同時にTVに損傷度が出るようです。通常の波形も出るので、欲しくなりました。
ただ、どのように評価するのかまでは紹介がありませんでした。損傷があると固有振動数に変化が出るのでしょうが、どこまで変化すれば「危険」と判断するのでしょう?

気になって調べたところ、引っ掛かりました。
東京大学地震研究所  楠 浩一「即時残余耐震性能判定システム」
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2018/10/ERI-nl-plus_No29-web-A4.pdf
「ウェーブレット変換を用いることで、安価な加速度計の測定値でも2階積分してノイズを除去し、安定して変形量を算出できるようになり、判定システムが現実味を帯びてきました」
なるほど。すばらしい。
加速度計なんですね。2台の差分を積分して2階の相対変位にまでもっていく。F=maで力を出して、その勾配を変形係数とみなし、降伏・破壊を判定する。というところでしょうか。いえ、単純な力の出し方だと勾配は折れないですね。力は1階の加速度のみで出せば良いか。ずれるかな?
地震検知や2階積分のアルゴリズムは既にあるので、この程度なら電子工作でもつくれそうです。

理屈だと固有振動数の変化やスマホアプリでも判定可能です。が、住宅メーカーの協力がないと難しいでしょう。というか、メーカーさんが付加価値として作られるかもしれませんね。

高いハードがなくても、アイデア次第で、既存の技術で新しいビジネスに挑戦できる。すばらしい例だと思います。
私に足りない想像力です。脱帽。

OpenACC 成功?

寝かせていたコードを、起こしてみました。これの続きです。
https://phreeqc.blogspot.com/2018/04/openacc.html

・PGI Community Edition 19.4

あっさり、計算が進みました(もう慣れました)。

結果を見ると、精度は許容範囲。
ただし、計算時間は全く短縮していません。GPUは使っていますが、計算に使ってくれているのでしょうか?

Intel のコンパイラーはよくできているとあらためて関心。
また寝かせましょう。

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20190925追記
プロと話をしていると、NVIDIA さんは数値解析分野で思ったほど力を発揮できなかったため、機械学習分野にシフトしていった、とのこと。そういえば、以前、GPGPU用にチューニングされたライブラリを使わないと速くならないとアドバイスを受けていました。
そうなのかなあ?

現場管理

昔、他社さんと一緒に働いていた頃の話。

「いかに現場に行かないで仕事を済ませるかが、利益向上につながってしまいます」
「どこの会社も同じですよ」

私が勤めている会社では、現場に行く頻度・時間は個人の裁量です。現場稼働中、私は基本、毎日現場にいますが、他の方はそうでもないようです。


昨日、下請けさんからの話
「○○会社さんが言ってましたよ。○○さんが現場にこなさすぎると。」
「・・・そうだと思います。」
「○○会社さんは初めてだし若い方が多いので、もっと大事にしないと。」
「・・・ありがとうございます。」


今年度から私の所属が変更され、今後、現場に出ることはほぼなくなりました。が、最後となろう現場にて、ありがたい助言をいただきました。
ただ、それを社内で伝えたとしても彼らなりに言い分があり、改善はなされないでしょう。経験上、これまで問題が発生していないことも大きな判断材料になっているのだと思われます。将来は別として。

コンプライアンス、バイアス、リスク管理。最低限の知識があれば、すぐに気づく内容です。該当部署のリーダーは総監取得にも苦労されているようなので、まだ先でしょうか?
危ういですねえ。