良い点は、推定地質の分布確率を表示しやすいこと。いえ、統計処理した確率ではありません。モデルが考える確率ということで、その根拠は曖昧です。
これまでは indicator kriging のように地球統計学を利用していました。が、それより手軽に算出できること、機械学習ユーザーの方が圧倒的に多いことから、今後事例が増えると思われます。
これまでは indicator kriging のように地球統計学を利用していました。が、それより手軽に算出できること、機械学習ユーザーの方が圧倒的に多いことから、今後事例が増えると思われます。
まずは、コチラ。2024年です。半教師あり学習を利用しています。
従来と同じくソースは XYZ と地質情報のみですが、線形補間しているようなリサンプリング手法を用いて大きなエラーが生まれないように工夫されているようです。
GMD - GeoPDNN 1.0: a semi-supervised deep learning neural network using pseudo-labels for three-dimensional shallow strata modelling and uncertainty analysis in urban areas from borehole data
次は損失関数を工夫した例。これも2024年。
地層の逆転がない場合、古い地層は必ず新しい地層よりも下位に分布するという単純な法則に対し、違反した場合にペナルティとなるよう損失関数に組み込んでいます。これだけの工夫ですが、うまく予測してくれる場合があるようです。PINNs から着想を得られたのかもしれません。
Research on 3D Geological Modeling Method Based on Deep Neural Networks for Drilling Data
GMD - GeoPDNN 1.0: a semi-supervised deep learning neural network using pseudo-labels for three-dimensional shallow strata modelling and uncertainty analysis in urban areas from borehole data
次は損失関数を工夫した例。これも2024年。
地層の逆転がない場合、古い地層は必ず新しい地層よりも下位に分布するという単純な法則に対し、違反した場合にペナルティとなるよう損失関数に組み込んでいます。これだけの工夫ですが、うまく予測してくれる場合があるようです。PINNs から着想を得られたのかもしれません。
Research on 3D Geological Modeling Method Based on Deep Neural Networks for Drilling Data
いずれもまだ「やってみた」レベルですが、そのうちより良い推定ができるようなモデルの構築方法へ議論が進むことでしょう。一方で、統計処理や機械学習ができるほどボーリングを掘るサイトは少ないので、身近な土木分野では大きくは変化しないかもしれません。大きなサイトでどうなるか、今後に着目しましょう。
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