2024年11月25日月曜日

3次元地質モデルと機械学習 その2

A stacking methodology of machine learning for 3D geological modeling with geological-geophysical datasets, Laochang Sn camp, Gejiu (China) - ScienceDirect

一歩進んで、地質、磁気探査、重力探査結果を組み合わせた3D地質モデルです。

 The input data are coordinate (x, y, z), magnetic susceptibility and residual density

Joint inversion とは異なり、これも物理的関係は考慮されていません。機械学習としてブラックモデルが分布確率を提示します。データ駆動型の手軽さと解釈の難しさを併せ持っています。
手法としてはアンサンブル(スタッキング)で判別性能を高める工夫がなされています。

日本でブラックボックスモデルは受け入れられるでしょうか?
近年の文献では、データ駆動型の方が物理ベースのモデルに比べて性能の良くなる傾向が認められると言われています。が、地質モデル作成の場合はトレーニングに利用できるボーリング数が補間するボクセル数に比べ、圧倒的に少なくなります。その場合は物理ベースモデルを利用し、その結果を地質屋さんが解釈し分布を推定する方が性能が良くなるでしょう。
その「解釈」部分のロジックを、先の文献のように損失関数に組み込んだペナルティとして数式で表現すれば、機械学習でも良い地質モデルを作れるようになると思われます。プログラミングのように、自分が何を考えて推定したのかを整理、伝達することから始める必要があるということです。


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