Rauter, M. et al.(2018) Applications of the Finite Area Method on a Geographic Scale: From Dense Snow Avalanches to Turbidity Currents
https://www.itn-slate.eu/wp-content/uploads/2019/10/ESR_14_MatthiasRauter-Abstract-7thESIOpenFOAM-Berlin2019.pdf
河川・砂防分野でよく使われる2次元浅水方程式にスカラー輸送、沈殿等を加味し OpenFOAM2006 に導入されています。$FOAM_TUTORIALS/incompressible/shallowWaterFoam/ のような簡単な例をベースに、雪崩や土石流などの Gravitational mass flows (GMF) に特化した形で実装されたのでしょう。
手元のWin11+ OpenFOAM 2012 だと(当然ですが)コンパイルできませんでした。ダメもとでUbuntu20.04 +OpenFOAM9でも実施。こちらも Foundation 版には含まれていないソルバーを見に行ったみたいでダメでした。
正攻法の Ubuntu20.04 + OpenFOAM2112 だとコンパイルが通りました。で、tutorial の Avalanche を Allrun。完走しました。
paraFoam で結果を見るとそこそこ。GIS上に持ち込めるようですが、中を読まないとわからないですね。説明が省略されていますので、地形の導入から結果の export まで、中を見たらわかるということなのでしょう。単純な GMF なら、手元の Fortran プログラムや iRIC の方が良いのかもしれません。
OpenFOAM ユーザーが多いのでしょう。多くのソルバーや解析例が公開されています。ありがたいのですが、初心者には敷居の高い open source です。
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