2020年9月6日日曜日

空間の離散化

浸透流解析でメッシュと精度の関係が何かに書かれていたはずと、他支店のプロ?に聞いてみました。

結果は御存知ないようでした。

資料を探して出てきたのが、昨年購入した「地下水モデル」の5章でした。勘違いしていた点もあるのでメモ( ..)φ

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水平方向の節点間隔
・節点間隔に対する感度解析を行うことは滅多にない
・河川流出3λ、井戸流出4λ、節点間隔λ以下(理想は0.1λ)
・構造格子:1.5倍ルール

鉛直方向の接点間隔
・ほとんどの状況では、鉛直方向の節点間隔が水平に比べてかなり大きくても、必ずしも数値誤差が生じるわけではない
→異方性により水平方向に流れが向くため。

・鉛直方向の間隔が水平方向の√(Kh/Kv)倍で等方性メッシュと同じ精度の数値解となる
→Kh/Kv=100であれば、水平方向の10倍にできる(未固結堆積物の異方性比は2~100)
→透水係数のアップスケールによる異方性比の表現(スケーリングよりは難透水層を明示的に組み込む方が望ましい)

・透水係数の鉛直方向の変化が重要な場合や鉛直方向の漏水性を扱う場合は3つ以上のレイヤーが必要
・粒子追跡が含まれる場合、上下2層の透水性の大きな差を表現するには3つ以上の遷移レイヤーが必要
・水頭から鉛直流動を計算するのみであればレイヤーの追加は不要
→鉛直透水係数のパラスタによる調整で可

傾斜
・10度以下なら水平として計算可
・10度以上は透水係数テンソル

パラメータの不確実性
・透水係数の幅は12オーダー(特に火成岩、火山岩の亀裂性―非亀裂性)
・キャリブレーションによる改善(9章)、不確実性解析(10章)


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